フェニックス・サンズが貯金40、今シーズン一番乗りでプレイオフ進出確定
フェニックス・サンズが現地3月9日、FTXアリーナで行われたマイアミ・ヒートとの試合に111-90で快勝し、今季成績を53勝13敗に更新。シーズン16試合を残した時点で、プレイ・イン・トーナメント枠となるウェスト7位のミネソタ・ティンバーウルブズに15.5ゲーム差を付け、2年連続でのプレイオフ進出を確定させた。
ブッカー復帰
この日のサンズは、安全衛生プロトコルによる1週間の離脱から戦線復帰したデビン・ブッカーがゲーム最多の23得点、9アシスト、8リバウンドでチームを牽引。
ヒートに先手を奪われ、第1Q序盤で11点ビハインドに陥ってしまったサンズだが、すぐに体勢を立て直してハーフタイムまでに2点差に巻き返すと、第3Qを34-19で上回って一気に主導権を掌握。第4ピリオドは最後まで二桁リードを維持し、21点差の圧勝を収めた。
ブッカーの他には、ミケル・ブリッジズが21得点/9リバウンド、ディアンドレ・エイトンが19得点/10リバウンド(FG10本中9本成功)、ジャベール・マギーが11得点/15リバウンドのダブルダブルをマーク。クリス・ポールの代わりに先発出場したポイントガードのキャメロン・ペインが11得点、10アシストで勝利に大貢献している。
貯金40
クリス・ポールの負傷離脱やブッカーのプロトコル入りにより大失速するかと懸念されていたサンズだが、オールスターブレイク後の8試合で5勝3敗と大健闘中。スターデュオ不在の試合では、エイトンやペインをはじめとしたサポーティングキャストがステップアップし、チームの層の厚さを見せつけた。
現在サンズは53勝13敗で、球団史上最高となる66勝に到達可能なペース。貯金40を達成するのは、スティーブ・ナッシュ全盛期の2006-07シーズン以来(61勝21敗)となる。
ウェスト強豪のポジションを絶対的なものとした今季サンズでは、3年目ウィングのキャメロン・ジョンソンの成長ぶりが凄まじい。シーズン60試合でキャリアベストの12.8得点を平均しつつ、スリー成功率ではリーグ2位の44.8%を記録。大腿四頭筋の負傷でここ3試合を欠場しているものの、クリス・ポールが離脱したオールスターブレイク以降の5試合で23.4得点を平均しており、3月5日のニックス戦では自己最多の38得点(+逆転ブザービーター)をマークしたばかりだ。
理想的な3&Dプレイヤーへと進化しつつある26歳のキャム・ジョンソン。今シーズンのMIP候補の1人として、もう少し注目を浴びてもいい選手だと思う。
ボックススコア:「NBA」