フェニックス・サンズが11年ぶりのプレイオフ進出へ
サンズは現地28日、ホームで行われたロサンゼルス・クリッパーズとの試合に109-101で勝利。今季10試合を残した時点でウェスト7位のポートランド・トレイルブレイザーズに10ゲーム差を付け、NBAプレイオフ2021への出場を確定させた。
サンズにとっては、11年ぶりのポストシーズンだ。
この日のサンズは、クリス・ポールが28得点/10アシストのダブルダブル、デビン・ブッカーが21得点と、バックコートコンビが活躍。
特にポールは、1点差まで迫られた第4Q残り6分から連続でタフショットをねじ込みまくる勝負強さを見せ、チームに勝利を呼び寄せた。
一方で敗れたクリッパーズは、ポール・ジョージがチームハイの25得点で奮闘。カワイ・レナード、サージ・イバカ、パトリック・ビバリーのスターター3選手は引き続き欠場していた。
ウェストの上位シード争い
これでウェスト2位のサンズと3位のクリッパーズは2ゲーム差。
▼ウェストTop4(4月29日時点)
- ユタ・ジャズ:45勝17敗
- フェニックス・サンズ:44勝18敗(1ゲーム)
- ロサンゼルス・クリッパーズ:43勝21敗(3ゲーム)
- デンバー・ナゲッツ:41勝21敗(4ゲーム)
シーズンは残り8~10試合。この4チームの中では、サンズの残りスケジュールが最もハードで、10試合中8試合が勝率5割以上のチームとの対戦。反対に最もスケジュールが易しいのはクリッパーズで、残り8試合中、勝ち越しチームとの対戦は3試合しかない(ナゲッツ、レイカーズ、ニックス)。
4月30日にはジャズとサンズ、5月2日にはクリッパーズとナゲッツがそれぞれ直接対決。特にクリッパーズ対ナゲッツは、タイブレークを左右する極めて大事な一戦となる。
11年ぶりのプレイオフ
サンズが最後にプレイオフに出場したのは2009-10シーズン。ナッシュ&アマレが共にプレイした最後の年で、当時デビン・ブッカーは13歳、ディアンドレ・エイトンは11歳だった。
この年のサンズは、54勝28敗のウェスト3位でポストシーズンに臨むと、第1ラウンドでブレイザーズ、第2ラウンドでスパーズを撃破し、ウェスト決勝に進出。レイカーズとのカンファレンスファイナルでも、4試合を終えた時点で2勝2敗のイーブンと、後の王者と互角に渡り合っていた。
だがレイカーズの奇跡的なブザービーターにより、第5戦に惜敗。最終的に2勝4敗でシリーズを落とし、球団史上3度目のウェスト制覇は成らなかった。
▼シリーズの命運を分けたプレイ
ボックススコア:「NBA」