【ハイライト】スパーズの2016ラスベガス・サマーリーグ
サンアントニオ・スパーズ: ラスベガス・サマーリーグ3勝2敗。トーナメントでは、第1ラウンドでミネソタ・ティンバーウルブズに敗れたため、2連覇達成は逃したが、最終戦となったサクラメント・キングスとの試合は、オーバータイムに及ぶ接戦の末に90-86で勝利し、白星で大会を締めくくった。
以下、今季ラスベガスサマーリーグのスパーズハイライト:
デジョンテ・マレー
5試合:平均25.6分/10.8得点/6リバウンド/2.6アシスト
マレーは2016年ドラフト1巡目(全体29位)でスパーズが指名した期待の19歳コンボガード。ラスベガス最初の4試合は、合計4アシストに対して16ターンオーバーと粗さが目立ったが(特にトランジションでのミスなど)、15日のキングス戦では、29分の出場で20得点、9アシスト、4リバウンド、4スティールの好パフォーマンスをみせた。
サイズや身体能力など資質は十分すぎるほどあるので、NBAトップクラスの選手育成環境でじっくりと成長して欲しい。
カイル・アンダーソン
2試合:平均29.5分/18.5得点/6リバウンド/2アシスト
2015年サマーリーグではMVPを受賞したアンダーソンだが、今年はわずか2試合の出場でチームを離脱。夏スパーズを指揮したベッキー・ハモンHCによると:
「カイルはサマーリーグのベストプレーヤーだったと思う。最もオールラウンドなプレーヤーという意味では、彼がベストだった。リーダーシップやコミュニケーション能力など、彼の存在はチームにとって大きかった。これ以上サマーリーグに参加する必要はなし」
▼ブレイザーズ戦23得点
アンダーソンもついにサマーリーグ卒業だ。
ジョナソン・シモンズ
4試合:平均26分/16.0得点/1.8アシスト
今年でスパーズ2年目となるシモンズは、昨年のサマーリーグに続いてFG成功率55%と好調。12日のブルズ戦で22得点をあげた他、9日のウォリアーズ戦では、同点で迎えた第4Q残り1秒に、カイル・アンダーソンのインバウンズパスから決勝レイアップをねじ込み、チームを勝利に導いた。
ダービス・ベルターンス
1試合:24分/15得点/3リバウンド
ついにユーロリーグからNBAへの移籍が決まったラトビア出身の23歳。サマーリーグデビューとなった15日のキングス戦では、初陣の緊張もあったのか、前半はリズムに乗れなかったが、後半に入ってからはクラッチタイムの2連続キャッチ&シュートを含む3本のスリーを成功させるなど、1試合目からレベルの高いプレーを披露した。
ベルターンスはサイズのあるシューターで、トランジションでも走れる。こんな選手が、カワイ・レナード/ジョージ・ヒルのトレードのおまけだったというのはすごくラッキーだ。
ティム・ダンカンの引退に加え、ボリス・ディアウ、デビッド・ウェストの移籍と、頼りになる大ベテランたちがいなくなってしまったスパーズにとって、来季は若手選手たちのステップアップが必須となる。
スタッツ:「NBA」