東京オリンピック男子バスケ:アメリカが4大会連続で金メダル獲得
東京オリンピックでは8月7日、男子バスケットボール決勝がさいたまスーパーアリーナで行われ、アメリカとフランスが世界一の座をかけて対戦。アメリカが87-82でフランスを破り、2008年の北京五輪から4大会連続となる金メダルに輝いた。
アメリカがオリンピックで4連覇を達成したのは、1960年代以来で半世紀ぶりとなる(1936年ベルリン五輪から1968年メキシコシティ五輪で7大会連続金メダル)。
東京オリンピックの決勝戦は、第1Qを22-18で上回ったアメリカがそのまま最後までリードを維持。フランスは終始僅差で食い下がり、第4Q残り6分を切ったところで1ゴール差まで追い上げたが、アメリカはデイミアン・リラードとドリュー・ホリデーが連続得点をあげてすぐにゲームの流れを引き戻し、そのまま逃げ切った。
予選ラウンド初戦でのリベンジを果たしたアメリカは、ケビン・デュラントがゲーム最多の29得点で活躍。ジェイソン・テイタムが19得点、リラードとホリデーがそれぞれ11得点で勝利に貢献した。
▼レブロン・ジェームズからもお祝いのメッセージ
デュラントにとっては、ロンドン五輪とリオ五輪に次いで3度目のオリンピック金メダル。いずれの大会でも決勝戦で世界最高峰のパフォーマンスを披露し、ロンドンで30得点、リオで30得点、東京で29得点をマークしている。
さらにデュラントは、オリンピック通算得点でカーメロ・アンソニーの記録を追い抜き、アメリカ歴代1位に浮上。チームUSAヘッドコーチとして初のメダルを手にしたグレッグ・ポポビッチHCは、デュラントが持つチームへの影響力について「浸透作用がある」とコメントした。
「KDが特別なのは、彼に才能があるからではない。それ以上に、彼のゲームに対する姿勢が素晴らしいんだ。彼が築くチームメイトとの関係性、彼が周りから集めるリスペクト、彼のプレイに対する喜び。それらはまるで浸透作用があるかのように、すべての選手たちに広がっていく」
なおミルウォーキー・バックスのクリス・ミドルトンとドリュー・ホリデーは、同じ年にNBA優勝とオリンピック制覇を成し遂げた史上5人目と6人目の選手となった(他の4人はマイケル・ジョーダン、レブロン・ジェームズ、スコッティ・ピッペン、カイリー・アービング)。
フランスは3度目の銀メダル
敗れたフランスは、エバン・フォーニエとルディ・ゴベアがそれぞれ16得点、ナンド・デ・コロが12得点/7アシストで奮闘。アシストやリバウンド、スリー成功数でアメリカを上回るも、合計18ターンオーバーを喫してしまい、それが敗因の一つとなった。
フランスがオリンピックでメダルを獲得したのは3度目。2000年シドニー五輪での銀メダル以来21年ぶりとなる。
▼ルディ・ゴベア
「USA、金メダルおめでとう。僕はフランスの兄弟たちと一緒に成し遂げたことを心から誇りに思う。もっと強くなって戻ってくるよ」
ボックススコア:「FIBA」