ティム・ダンカン、スパーズのアシスタントコーチ辞任へ
“コーチ・ダンカン”は1シーズンでひとまず終了することとなるようだ。
『The New York Times』によると、スパーズレジェンドのティム・ダンカンがチームのアシスタントコーチ職を退任することが決まった模様。ダンカンは、昨年の7月にスパーズのコーチングスタッフに加入したばかりだった。
報道によれば、スパーズはダンカンのアシスタントコーチとしての任期が1年限りになることを最初から見込んでいたという。昨年7月にコーチングスタッフ入りが発表された時、グレッグ・ポポビッチHCは「私は19年間にわたりティム・ダンカンのアシスタントとして忠実に仕えた。彼が今そのお返しをするのは当然」と話していた。
正式な球団スタッフではなくなるダンカンだが、来季からも以前のように自主的にチームの練習施設に顔を出し、若手選手育成の手助けをしていくつもりだという。
▼つい先日には、マヌと50kmのサイクリングを楽しんだ様子
3月に行われたシャーロット・ホーネッツとのロードゲームでは、ダンカンがポポビッチの代理として指揮官を務め、見事チームを勝利に牽引。NBAヘッドコーチとして初白星を獲得した(公式記録ではポポビッチHCの勝利としてカウント)。
「実際に采配をとっていたのは他のアシスタントコーチたち。自分は意味のない言葉を叫んでいただけ」と、試合について遠慮がちに話していたダンカンだが、長年の盟友でもあるパティ・ミルズは「ヘッドコーチとして初陣だったとは思えないほど上手くやれていた。とても冷静かつ建設的な意見をくれるので、みんな彼の言葉に従う」とコーチ・ダンカンの手腕を絶賛していた。
なおダンカンはバブルでのシーズン再開には不参加だった。サンアントニオに残り、手術を受けたばかりだったラマーカス・オルドリッジのリハビリに付き添っていたそうだ。
参考記事:「NBA」