トム・シボドーがニックスのヘッドコーチに就任
ニューヨーク・ニックスは現地30日、トム・シボドーがチームの新ヘッドコーチに就任したことを正式に発表した。
契約内容の詳細は明かされていないが、ESPNによると契約期間は5年とのこと。シボドーHCは同日に声明を出し、「私の夢が叶った。私にとって理想の仕事だ」と就任の喜びを語った。
「ニックスファンとして育った私にとって、マディソン・スクエア・ガーデンは最高の場所だった。私はチャレンジが大好きで、ニューヨークの街とMSG、そしてそこにいるファンたちが大好きだ。チームのこれからにワクワクしている。仕事に取り掛かる日が待ち遠しい」
– トム・シボドー
シボドーは1996年から2003年までニックスのアシスタントコーチを務めていた。
守備戦略に定評があるシボドーHCは、これまでにシカゴ・ブルズとミネソタ・ティンバーウルブズのヘッドコーチを歴任。ブルズでは2010-11シーズンにリーグ首位の60勝をあげたチームを指揮し、ウルブズでは2018年にチームを13年ぶりのプレイオフ進出へと導いた。
またチームUSAにもアシスタントコーチとして参加しており、2014年のFIBAワールドカップと2016年のリオ五輪でアメリカの金メダル獲得に貢献。歴代屈指の名将であるサンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポビッチも、シボドーのコーチ/リーダーとしての手腕を高く評価している。
「トミー(シボドー)は経験豊かな大ベテランで、勝負の世界を良く理解している。彼はプログラムをまとめ、カルチャーを築き上げる手段を熟知している。彼は選手に多くを要求するが、同時に周囲に責任感を持たせる。要求するだけなら誰にでもできる。だが選手たちに責任感を持たせつつ、正しいやり方でプレイしたいと思わせるのは簡単なことじゃない。トムはその辺りを熟知している」
– グレッグ・ポポビッチ
低迷期が続いているニックスは、今季に入ってから大幅なフロントオフィス改革に着手している。
昨年12月には、元キャブスHCのデイビッド・ブラットがバスケットボール運営部門コンサルタントに就任。さらに2月にはスティーブ・ミルズを球団社長職から解任し、レオン・ローズを後釜に据えた。
参考記事:「NBA」