コランジェロ76ers球団社長の「Twitter裏アカウント疑惑」について
米スポーツサイト『The Ringer』が現地5月29日に報じた一つのスキャンダル記事が、NBA関係者やファンたちに大きな衝撃を与えている。その記事の内容は、「76ersのブライアン・コランジェロが複数のTwitter裏アカウントを使って、印象操作のために選手や他チームのGMをディスっているのでは?」というものだ。
このスキャンダル報道に関して、コランジェロ球団社長は完全に否定している。それらのアカウントがコランジェロのものだという確たる証拠はない。なのでただの濡れ衣という可能性もあるが、とても興味深い内容だったので、以下に騒動についてまとめてみた。
ブライアン・コランジェロって誰?
ブライアン・コランジェロはフィラデルフィア・76ersの現バスケットボール運営部門代表兼GM。シクサーズの前には、フェニックス・サンズとトロント・ラプターズでGMを務め、2005年と2007年にNBA最優秀役員賞を受賞している。
父親は、NBA理事会やチームUSAのチェアマンを務めた元サンズオーナーのジェリー・コランジェロ。
何があった?
コランジェロ社長にかけられているのは、複数のTwitterアカウントを使って以下のような活動をしていたのではという疑惑:
- ジョエル・エンビードやジャリル・オカフォー、ナーレンズ・ノエルらNBA選手を批判
- 元シクサーズGMのサム・ヒンキーや現ラプターズGMのマサイ・ウジリを批判
- シクサーズ周辺のメディア関係者に向けて、公になっていない内部情報を漏洩
- コランジェロのファッションを擁護(Yシャツの襟が大きすぎるという声に対して)
そもそも、どうしてこんな疑惑が浮上してしまったのか?すべてはThe RingerのBen Detrick記者宛に送られた匿名の情報から始まった。
▼疑惑ツイートの一例(2017年1月)
「BC(ブライアン・コランジェロ)はヒンキー(元シクサーズGM)がもたらした混乱の整理に尽力してきた。ヒンキーは素晴らしいピースを獲得したが、そのパズルを解くことはできなかった」
疑惑のソース
記事によれば、Detrick記者は今年の2月、“自称AI関連職”の匿名Twitter/インスタグラムユーザーから「スクープがある」というDMを受け取った。その情報提供者は、シクサーズ周辺のメディアメンバーに向けて頻繁に発信されていた奇妙なツイート(リプライ)が気になったらしく、そこでオープンソースのツールでデータを分析したところ、フォローリストや文章の癖、「いいね」のパターンが酷似した5つのアカウントに辿り着き、それらすべてがコランジェロ社長のサブアカだという結論に達したという。
情報提供者が指摘したのは次の5つのアカウント:
- @phila1234567(アカウント名なし):メディアメンバーやシクサーズのスタッフ、NBAエージェントらをフォロー。ツイートはゼロのROM専
- @AlVic40117560(Eric jr):最も古いアカウント。2016年4月から2017年5月の間に活動
- @Honesta34197118(HonestAbe):過去5カ月に活動的
- @Enoughunkownso1(Enoughunkownsources):過去5カ月に活動的
- @s_bonhams(Still Balling):最近まで1日数回ツイート
素性の分からない人間から提供された情報を鵜呑みにするのは危険極まりない。Detrick記者も最初は情報提供者の主張を信じていなかったという。いちNBA球団のトップが、わざわざ裏アカウントを複数作って、自軍の選手(特にオールスターのエンビード)を非難したり、同僚であるはずのヒンキーやウジリを批判したり、自分の服装を擁護したりするだろうか?それはあまりにも時間と労力の無駄で、ばれた時のリスクが高すぎる。
Detrick記者は半信半疑ながらも、3カ月ほど当該アカウントをモニタリングした後、直接シクサーズに問い合わせてみた。「これらのアカウントはコランジェロ社長と関係がありますか?」
それが5月22日。
ただDetrick記者は球団とコンタクトする際に少し鎌をかけた。情報提供のあった5アカウントすべてについて追及するのではなく、その内の2アカウント、「@phila1234567」と「@AlVic40117560(Eric jr)」についてのみ尋ねたのだ。
他の3アカウントについてはひとまず伏せておいた。その内の一つの「 @s_bonhams(Still Balling)」は問い合わせた当日もツイートしていたという。シクサーズの広報担当からは、「コランジェロ本人に確認してみる」という返事があったそうだ。
するとどうだろう。シクサーズからの返信があった数時間後、問い合せた2つのアカウントではなく、球団に伝えていない他の3つのアカウントに突然カギかかけられ、非公開になったという。しかもその一つの「@Honesta34197118(HonestAbe)」は2017年12月から活動していない半放置のアカウントだ。半年近く動きのなかったアカウントが、どうしてこのタイミングで非公開になるのか?
また前日までアクティブだった「 @s_bonhams(Still Balling)」のアカウントも、問い合わせをした22日を境にツイートしておらず、さらにコランジェロに関連するユーザーのフォロー(息子の高校時代の恩師や大学のチームメイトを含む)を取り消していたという。この時点で“スクープ”の真実味が一気に増した。
なお、同日に球団からThe Ringerに再び連絡があったらしく、「@phila1234567」についてはコランジェロ自身が本人のアカウントと認めたとのこと。一方で、最も古いアカウントである「@AlVic40117560(Eric jr)」については関係性を否定した。
そしてDetrick記者が、「今回の問い合わせについて他の人間に話したか?」と質問したところ、担当者は「コランジェロ1人だけだ」と答えたという。
▼疑惑ツイートの一例
「ジョエル(エンビード)にはオールスターの投票はしない。だがベン(シモンズ)には可能な限り投票する。彼が持つ熱心さや情熱、チームへのプライドは本当に素晴らしい。一方でジョエルはわがままな赤ん坊だ。すでにチームのリーダーではない。ファンとして腹が立つ。ジョエルは神から目覚ましい才能を与えられたが、もっと大人になる必要がある」
ユーザー名「Eric jr」
球団にコンタクトするやいなや、問い合わせに含めなかった3つのアカウントが同時に非公開。しかも疑惑が浮上していることについて知っているのは、担当者とコランジェロのみ。そしてコランジェロは、5つのアカウントの内の1つ(@phila1234567)を自身のものだと認めた。
これだけでも限りなく黒に近いと言えるかもしれないが、まだまだ断言はできない。ただ5つのアカウントで最も古い「@AlVic40117560(Eric jr)」の情報を詳しく見ると、本人としか思えないような点がいくつも浮かび上がってくる。
「Eric jr」のアカウントが作成されたのは、コランジェロが76ersのフロント職に就任したのと同じ2016年の4月。位置情報は、76ersの本拠地ウェルズファーゴ・センターがあるサウス・フィラデルフィアだ。
「Eric jr」はTwitterで129個のアカウントをフォローしている。NBAの公式アカウントにはじまり、シクサーズの選手やスタッフ、CEOのスコット・オニール、共同オーナーのデイビッド・B・ヘラー、スポーツメディアの記者など…。
他にも「Eric jr」のフォローリストには、息子のマッティア・コランジェロが通うシカゴ大学バスケットボールチームのメンバーや関係者、さらにアッパー・カナダ・カレッジ(私立学校)の元スポーツコーチJohn-Paul Cavalluzzo氏など、76ersやNBA以外の人間も含まれている。アッパー・カナダ・カレッジは息子のマッティアが2016年まで在籍していた高校。John-Paul Cavalluzzo氏のアカウントは、コランジェロが本人と認めた「@phila1234567」もフォローしていた。「Eric jr」のフォローはとにかくコランジェロの周辺が多い。
さらに一時期には、疑惑のアカウント5つすべてが、フォロワー84人しかいなかったWarren LeGarieという名前のユーザーをフォローしていた。ラスベガス・サマーリーグの設立者で、過去にコランジェロの代理人を務めたこともあるWarren LeGarie氏と同姓同名だ。
裏アカウントを使って自己擁護するだけなら、それほど大した問題でもない(コランジェロの立場の人間がやるのはアウトかもしれないが)。同じことをやっているアスリートや有名人もそれなりにいるだろう(デュラントとか)。
ただ、もしこれらのアカウントが本当にコランジェロのものだった場合に大問題となるのは、チームの機密情報の漏洩や選手の批判をしてしまったことだ。
ジャリル・オカフォー
トレードデッドラインを目前に控えていた2017年の2月中旬、シクサーズは11日のヒート戦と13日のホーネッツ戦でジャリル・オカフォーを試合に出場させなかった。その理由について、ブレット・ブラウンHCは「試合前にトレードの話があがっていたため」と説明している。
複数のメディアによれば、オカフォー自身もトレード移籍するつもりでいたそうだが、最終的にトレードは成立せず、オカフォーはしぶしぶチームに復帰。この件に関して、NBA記者やファンたちの間では「最初から具体的なトレード案などなく、シクサーズのブラフだったのでは?」といった憶測が飛び交い、人事の最高責任者であるコランジェロは「無意味にオカフォーを振り回した」「結果的にオカフォーのトレード価値を著しく下げた」などと多くの批判を受けることとなった。
オカフォー放出で最大の見返りを得られるとすればその時だっただろう(紆余曲折を経て翌シーズンの12月にようやくネッツにトレード移籍)。実際のところ、2月にペリカンズとの間で話が進んでいたという噂もあるが、どこまで具体的なものだったのかは定かではない。
そのタイミングでコランジェロの擁護に乗り出したのが「Eric jr」だ。
「Eric jr」はトレード成立の是非が公になる前から、TwitterでNBAの記者たちに向けて「オカフォーの健康状態が原因でトレードがダメになる可能性がある」と主張。さらにトレード失敗が明らかになった際には、「オカフォーが身体検査に落ちたからだ」とシクサーズ側に非がないことを訴えた。
「直感でわかるよ。トレードは合意に至ったが、ジャリルが身体検査をパスできなかった。成り行きを見守ってみよう。現時点で(トレードが成立しない)可能性があるとすればそれだけだ」
▼トレードのいざこざのせいでオカフォーが不調に陥ったとする主張に対しては…
- Eric jr:「彼(コランジェロ)は相手チームの身体検査をパスできなかったジャリルを保護したんだ。ジャリルの将来を配慮した人間に対して言いがかりはやめよう」
- 「トレードが成立しなかった理由はジャリルが身体検査に落ちたためだったと言いたいのか?」
- Eric jr:「その通り。それしか説明がつかない。(トレードの際に)相手チームは選手のレントゲンやMRIを求めるものなんだ」
また「Eric jr」は、シクサーズの番記者に対しても、「ジャリル本人に相手チームの身体検査がどうだったか質問してはどうだ?」と訴えかけていた。
この時点ではオカフォーに対して好意的だった「Eric jr」だが、翌シーズンにオカフォーが公にトレードを要求すると態度を一変。ただその頃には「Eric jr」は活動を停止しており、代わりに他の疑惑アカウントである「Enoughunkownsources」がESPNのAdrian Wojnarowski記者に向けてアンチオカフォーなリプライを書き込むなどしている。
「どのチームもオカフォーを欲しがらない。去年の2月にトレードが成立するはずだったが、身体検査に落ちて送り返されてきた。オカフォーはその情報を外に出さないよう球団に頼んだ。球団はオカフォーの面子を守るため、今でもその情報をリークしていない。彼はその状況を悪用しているんだ。もし真実が明らかになれば、オカフォーが悪人になるだろう」
ちなみに、2017年2月のデッドラインでオカフォーが身体検査に落ちたという情報は一切公になっておらず、トレード事情の最前線にいた記者ですら知らされていなかった情報。ペリカンズとのトレードが不成立に終わった理由は、ドラフト指名権の保護順位をめぐって合意に至らなかったからだとされている。
ナーレンズ・ノエル
2017年のトレードデッドラインでは、オカフォーではなく、もう1人のセンター、ナーレンズ・ノエルのトレードが成立した。
シクサーズはノエルを放出し、ダラス・マーベリックスからアンドリュー・ボーガット、ジャスティン・アンダーソン、2017年ドラフト1巡目指名権を獲得。ただドラフト1位指名権と言ってもトップ18位プロテクション付きという名ばかりのもので、結果として2017年と2018年の2巡目指名権に変わった。
ノエルのトレードに関しても、「見返りが少なすぎる」などと、コランジェロGMに批判が殺到。ここでも再び疑惑のアカウントたちが怒りのリプライを投下するのだが、トレードの内容を庇うのではなく、ノエル非難に力を注いだ。
「ジャリルよりもノエルに出ていってほしい。ジャリルは膝に問題を抱えているが立派な人間だ。ノエルは自分勝手な青二才だよ」
「ノエルは自分のことしか考えていない。ジャリルの膝のことを把握していて、それをレバレッジにしようとしているんだ。立派なチームメイトじゃないか。反吐が出る」
またノエルのトレードから8カ月後も、別のアカウントがヘッドコーチを巻き込みながらコランジェロを擁護。
「ブレット・ブラウンがノエルを放出したがっていたんだ。ロッカールームで悪影響だったからね。コランジェロはコーチを守ったわけだが、それでも厳しく批判された。コランジェロは立派な人間で、悪者じゃない」
ジョエル・エンビード
将来のフランチャイズスターであるジョエル・エンビードに対しても、疑惑のアカウントたちは容赦なく批判していた。
ドラフトから丸2年の全休を経てデビューした当初は応援していたものの、2016-17シーズンのオールスターブレイク前にエンビードが半月板損傷を損傷し(結果として手術で残りシーズン全休)、コランジェロがその責任を問われ始めたあたりから(エンビードに試合出場を許したことに対する批判)、急に手のひらを返してアンチ・エンビードとなる。
「Eric jr」はエンビードの半月板損傷とシーズン離脱について、「彼がチームに怪我を隠していたのが原因」と主張。2017年の2月10日には、直接エンビードのTwitterアカウントに向けて「ジョエル、君はまだ子供なんだ。ロケッツ戦の前にどうして膝が痛いと医者に言わなかったんだ?」と苦言を呈している。
また怪我が発覚した2週間後にエンビードがミーク・ミルのコンサートで踊りまくる映像が話題になると、そのことについても不満をぶつけていた。
「まだ膝が痛いと医師に訴えたのは彼自身だ。それでこれ?リスペクトできないね」
次のシーズンになっても疑惑アカウントたちのディスは衰えず、新人のベン・シモンズと比較しながらエンビードを叩いた。
▼エンビードが苛立ちからファウルをしてしまった試合では…
「彼(エンビード)は事実をうまく“プロセス”できないんだよ。76ersはベン(シモンズ)のチームになったという事実をね。だから不作法に振舞っているんだ。エゴ丸出しのファウルのせいでチームが犠牲になっている!」
「私はフィリーファンだけど、ユニコーン(ポルジンギス)を獲得できるなら、迷うことなくプロセス(エンビード)をトレードするよ。(ポルジンギスは)とてもスマートな選手だ」
「ベンはジョエルよりも素晴らしい選手になる。ジョエルのようにモデルやSNSに気を取られたりしない」
「ジョエルはセルフィッシュだ」
スキャンダルの発覚後、エンビードは自身を厳しく批判していた疑惑アカウントのツイートに「いいね」を押して回っている。
マーケル・フルツ
カワイ・レナードのコンディションと並んで、2017-18シーズンの最大のミステリーの一つであるマーケル・フルツの怪我とシューティングスランプ。この件に関してシクサーズはあまり情報を外に出さなかったため、コランジェロが批判の的となったわけだが、疑惑アカウントたちは球団に非はなく、すべてはフルツの専属トレーナーのせいだと記者たちにアピールした。
「(フルツの)メンターとされる男が、彼のショットを無理やり変えさせようとしたんだ。その男がマーケルを椅子に座らせたりフロアに寝ころばせたりした状態でシュートを打たせている映像が流出していた。男はそのことを否定しているけどね。マーケルから見捨てられた理由を口にしたくないのだろう。どうしてこのことを誰も報じようとしないのか」
「そのトレーナーはマーケルにとって父親代わりであり、彼の母親の交際相手だったんだ」
その他のツイート
「コランジェロのワイシャツは襟がデカすぎる」、これは一部の76ersファンたちの間で言われていたネタ。こんな些細なことですら、疑惑アカウントは気にくわなかったらしい。
▼「この男は本当に襟が好きだな」というツイートに対して…
「ごく普通の襟だ。もういいだろ。別のネタを探してこい」
個人的には、今回のスキャンダル報道で、ここが一番ツボにはまった。
また「Eric jr」は、ドウェイン・ウェイドと交際相手のガブリエル・ユニオンも批判。ユニオンがTwitterでNFL選手を擁護するツイートをしたところ、「何様のつもりだ」と噛みついていた。
「私は北京オリンピックの時に君とウェイドの隣に座っていた。2人とも子供のファンに対してすごく失礼な態度を取っていたね。ピザに夢中だったのかな」
このツイートでの主張が真実なのかどうかは不明だ。なおコランジェロは、当時のチームUSAの関係者であり、2006年~2008年の代表選考に携わるなどしていた。
※ ※ ※
疑惑アカウントについて最初にシクサーズに打診した1週間後の5月29日、Detrick記者は再び球団と連絡を取り、今度は5つすべてのアカウントの関係性についての意見を求めたという。すると球団からは、コランジェロの声明文として、以下の返事が届いた:
「多くの同業者たちと同じく、私もニュースを追うためにソーシャルメディアを利用したことがある。これまでに投稿をしたことは一度もないが、我々の業界やその他の出来事を観察するのを目的に、この件で指摘されているTwitterアカウント@Phila1234567を使用した。この話にはいろいろな意味で困惑させられている。他のアカウントについてはまったく身に覚えがなく、それらが誰のもので、何を目的としているのかも見当がつかない」
ESPNによると、スキャンダルが報じられた直後、コランジェロはエンビードやフルツらに電話をかけ、問題のアカウントとは無関係だと説明した様子。エンビードはESPNの取材で、「彼(コランジェロ)はやっていないと言った。報道を否定するためだけに僕に電話をかけてくれたんだ。有罪だと証明されるまでは彼を信じたいと思う。もしこれが真実ならば、酷いことになるだろうけどね」と報道についての考えを話した。
ESPNのAdrian Wojnarowski記者とZach Lowe記者によれば、シクサーズは第三者の法律事務所に依頼して独自の調査を開始しており、コランジェロも携帯電話を提供するなど協力しているとのこと。まだ結論は出ていないものの、すでに球団のオーナー陣はコランジェロの解任も検討しているという。
またYahoo SportsのJordan Schultz記者は、コランジェロから直接受け取ったというテキストメッセージの内容を公開。その中でコランジェロは、「誰かが私を陥れようとしている。絶対に私ではない。すぐに解決することを願っている」と主張していたそうだ。
なお現在ネット上では、今回の騒動はコランジェロではなく、コランジェロの夫人が黒幕だという見方が強まっている。なんでも、疑惑アカウント5つの内3つの登録に使われていた電話番号の下2桁が、コランジェロ夫人の電話番号の末尾と同じ「91」だったらしい。
ESPNによると、コランジェロ自身も夫人が関係している可能性について球団オーナーらと話し合ったそうだ。ただ仮に夫人が黒幕だった場合でも、コランジェロには球団の機密情報を漏らしたとして何らかの処分が下るだろう。
この騒動は一体どんな形で収束することになるのやら…。
参考記事:「The Ringer」