ビクター・オラディポがシーズン再開への不参加表明
現在イースト5位のインディアナ・ペイサーズは、主力の一人を欠いた状態でシーズン再開に臨むこととなった。
現地3日、ペイサーズのビクター・オラディポが残りシーズンを全休することを正式に発表。オラディポは「できるならプレイしたい」としながらも、チーム離脱を決断したことについて「リハビリを優先させるため」と『The Athletic』の取材で説明している。
「一人の選手として、そしてチームメイトとして心が引き裂かれる気分だ。僕のリハビリは順調で、日に日に100%に近づいていると思う。ただシーズン再開に参加するとなれば、まず試合形式での練習量を増やさなければならない。そうすると靭帯などへの怪我のリスクが高まり、リハビリが停滞してしまう可能性が出てくる。それからシーズン再開を取り巻く環境も未知数。こういった不確定要素がたくさんあるため、心から安心してプレイできるという気持ちになれないんだ。チーム離脱は簡単な決断じゃないけど、僕は冷静に物事をとらえなくてはならない。2020-21シーズンに万全のコンディションで臨むため、今のペースでリハビリを続けていく。それが僕にとって正しい決断だと信じている」
– ビクター・オラディポ
右足大腿四頭筋腱断裂の重傷から約1年のリハビリ期間を経て、1月29日に復帰した今季のオラディポは、13試合の出場で13.8得点、3.0アシストを平均。長期のブランクで、怪我前のようなエース級のパフォーマンスをなかなか発揮できなかったものの、復帰13試合目のボストン・セルティックス戦では27得点の大活躍を見せる。
ようやくオラディポが本来の調子を取り戻し始めたかに見えたが、その直後にコロナウイルス感染拡大の影響でリーグ中断となってしまった。
▼2019-20オラディポ
オラディポのチーム離脱を受け、ペイサーズのケビン・プリチャードGMは声明を発表。「ビクターの決断を尊重する。我々は常に選手たちのフィジカル/メンタルの健康を第一に考えている」と理解を示した。
参考記事:「NBA」