アメリカがオーストラリアに10点差勝利、カーメロはオリンピック通算得点で米歴代首位に
現地10日に行われたリオ五輪男子バスケットボールのアメリカ代表対オーストラリア代表の一戦は、後半を49-34でアウトスコアしたアメリカが98-88で逆転勝利。グループA予選の成績を3勝0敗とし、国際試合での連勝記録を71に伸ばした。
両者ともグループリーグ無敗で迎えたこの日の試合は、オーストラリアがNBAオールスター軍団相手に大善戦し、前半終了時点で5点のリードを奪取。ESPNによると、チームUSAがハーフタイムでトレイルするのは、2004年のアテネ大会以来初だという。
後半に入ると、アメリカが開始から9-0のランを仕掛けて間もなく逆転に成功すると、第3Q終了時で3点リードを獲得。オーストラリアは最後まで一桁点差で食い下がるも、アメリカはカーメロ・アンソニーとカイリー・アービングが第4Qのチーム得点28点中26点をあげて試合をテイクオーバーし、スターパワーで逃げ切った。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
AUS | 29 | 25 | 13 | 21 | 88 |
USA | 29 | 20 | 21 | 28 | 98 |
アメリカは、アンソニーが15本中9本のスリーを成功させ、ゲームハイの31得点をマーク。アービングが19得点、ケビン・デュラントが14得点でそれに続いた。
メロが米新記録樹立
この日のオーストラリア戦で、アンソニーはオリンピックでのキャリア通算得点が293点に到達(4大会)。レブロン・ジェイムスの記録(273点)を追い抜き、チームUSAの歴代最多得点記録保持者となった。
▼チームUSAの五輪通算得点ランキング
プレーヤー | 得点 | |
1 | カーメロ・アンソニー | 293 |
2 | レブロン・ジェイムス | 273 |
3 | デビッド・ロビンソン | 270 |
4 | マイケル・ジョーダン | 256 |
敗れたオーストラリアは、パティ・ミルズがチーム最多の30得点をあげた他、マシュー・デラベドバが11得点/11アシストのダブルダブル、アンドリュー・ボーガットが15得点/3ブロックとそれぞれ奮闘。オリンピックでのメダル獲得経験がないオーストラリア代表だが、今大会ではアメリカと互角に戦い、さらに強豪チームのフランスとセルビアを下している。このまま初のメダルに手が届きそうな勢いだ。
また今年は代表チームに参加していないが、オーストラリアには、2016年ドラフト1位指名のベン・シモンズや2014年ドラフト5位指名のダンテ・エグザムをはじめ、将来有望な若手選手たちがいる。4年後の東京五輪ではさらに力をつけ、アメリカの覇権を脅かす存在になっているかもしれない。
Image by Alexandra Walt
ボックススコア:「FIBA」