アメリカがリトアニアに圧勝でFIBA決勝進出
アメリカが現地11日のFIBAワールドカップ準決勝でリトアニアを破り、2大会連続での決勝戦進出を果たした。
これまでの試合と同じく、この日も立ち上がりがややスローだったアメリカだが、43-35の8点リードで迎えた後半からスイッチを切り替え、たちまち主導権を掌握。第3Qを10-0のランでスタートさせると、早いペースの攻撃と鉄壁のディフェンスで一気に点差を27点にまで広げ、あっさりと勝利を確実なものとした。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
USA | 21 | 22 | 33 | 20 | 96 |
リトアニア | 16 | 19 | 14 | 19 | 68 |
▼アメリカ対リトアニア、準決勝ハイライト
アメリカは、カイリー・アービングがゲームハイの18得点と4アシストをマーク。前半無得点だったジェイムス・ハーデンは、第3Qだけで16得点をあげ、後半にアメリカの起爆剤となった。
試合を決めるカギとなったのは、4クォーターともリトアニアの得点を20点以下に抑えたチームUSAのディフェンス。大会を通してアメリカから80点を奪えたチームはまだいない。またリバウンド数でも50-38と大きな差をつけた。
この日の試合では、両チームともヒートアップして、乱闘が起こりそうな雰囲気になる場面もいくつか…。点差が一桁台だった第2Qには、リバウンドのポジション争いの際に、デマーカス・カズンズがリトアニアのジョナス・バランチュナスから喉に肘を食らい、あやうく我を失いかけた。
このアクションでカズンズにはテクニカルファウルがコールされている。
さらに試合後にもちょっとした揉め事が起きたが、アメリカのマイク・シャシェスフキーHCが選手たちの間に割って入り、何事もなく事態を収めた。
レブロンやカーメロなど多くのトップスターたちが出場を見送ったことから、大会前は戦力不足がやや懸念された今年のチームUSAだが、蓋を開けてみれば、予選/トーナメントを合わせたすべての試合を20点差以上で快勝する最強っぷり。FIBAワールドカップの歴史で、これほどまで圧倒的な実力差をみせつけたチームは未だかつてない。
もし決勝戦も20点差以上で勝利すれば、アメリカは大会全試合を20点差以上で勝利した史上初のチームとなる。
Image via fiba.com