ビンス・カーター 「もし今夜が最後だとすれば、ずっと忘れない思い出になる」
現地3月11日、NBAは新型コロナウイルス対策として2019-20シーズンの無期限休止を決断した。
現時点でシーズン再開の目処は立っておらず、このまま1カ月後にプレイオフ突入という可能性もある。なので、今季限りでの引退を表明しているビンス・カーターにとっては、同日のアトランタ・ホークス対ニューヨーク・ニックス戦がキャリア最後の試合になるかもしれない。
カーターは、延長戦に及んだこの日のニックス戦にベンチから13分出場し、5得点をマーク。すでにシーズン中断が発表され、さらに勝敗が決していたOT残り20秒には、ファンやチームメイトたちに背中を押されながら笑顔でチェックインし、スリーポイントショットを沈めた。
カーターは試合後、同試合がラストゲームになる可能性について言及。
「『これでキャリアは終わり』、そう言ってしまうのは不思議な気分だ。本来なら15試合ほど残っているはずだからね。でもこれで終わりだとしても仕方ない。ただ不思議な気持ちだ」
「もし今日で最後になるとすれば、それはずっと忘れない思い出になる。少なくとも最後のショットを決められた」
さらにTwitterでも、ファンたちに向けて感謝のメッセージを投稿した。
「とても不思議な1日だったけど、22年間のキャリアを支えてくれたみんなに心から感謝したい。もしこれで終わりなら、ずっと応援してくれたみんなにありがとう」
ブロック数でジョーダンまであと一歩
カーターは22シーズンのキャリアで通算888本のブロックショットに成功。Basketball Referenceのデータによると、これは歴代シューティングガードの中で2位となる記録で、1位のマイケル・ジョーダンまであと5本に迫っていた。
▼歴代SGの通算ブロックTop5
- マイケル・ジョーダン:893本
- ビンス・カーター:888本
- ドウェイン・ウェイド:885本
- ロン・ハーパー:729本
- クライド・ドレクスラー:719本
NBAコミッショナーのアダム・シルバーは現地12日、シーズン中断期間について「最低でも1カ月」とコメント。もしレギュラーシーズン再開となれば、カーターは再びNBAのフロアに立てるが、直接プレイオフ突入となる場合はこの日のニックス戦がカーターの引退試合となる。
ボックススコア:「NBA」