ウェイドがホワイトサイドに厳しい助言、「自分勝手な真似を続けるようなら期待できない」
NBAは現地10日、マイアミ・ヒートのハッサン・ホワイトサイドに対して1試合の出場停止処分を与えた。現地9日に行われたボストン・セルティックス戦の第3Qに、ケリー・オリニクを無意味に背後から突き飛ばしたことが原因だ。
完全に不必要であからさまな危険行為。このプレーでホワイトサイドはフレイグラントファウル2をコールされ、一発退場となった。
現在のヒートはイースト9位できわどい位置にいる。もしかするとホワイトサイドは、プレーオフ進出を目指すチームにとって自分がどれだけ大切な存在なのか理解できていないのかもしれない。1週間前のサンズ戦でも、アレックス・レンにタックルをかまして退場+罰金処分を受けたばかりだ。
ホワイトサイドの退場処分を受け、チームリーダーのドウェイン・ウェイドは試合後のインタビューで「がっかりした」とやや厳しめのコメントを残した。
「ホワイトサイドはベテラン選手からのアドバイスを十分に受けてきた。ここからは自分自身で学ばなければならないんだ。他人がかけてやれる言葉には限りがある。自分でやるしかない。自分自身のためではなく、チームメイトのために。チームのために自分を犠牲にして、怪我を押してプレーしているチームメイトたちのために」
「みんなチームの一部であり、組織の一部なんだ。自分勝手な行動をとってしまう瞬間は誰にでもある。だけどそれをやり続けるのは論外だ。信頼できる存在、頼りにされる存在になければならないからね。現状としてホワイトサイドがこのような行動を繰り返すようならば、彼に期待することはできない」
– ドウェイン・ウェイド
まあウェイド自身がこれまでに数々のチープショットを繰り返してきた選手なので、ネット上では「お前が言うなよ」などといった声も少なからず見られるが、今回ホワイトサイドを公に批判したのはチームリーダーとして正しい選択だろう。
試合翌日、ホワイトサイドはインタビューで「みんなに謝りたい」と自責の念を表した。オリニクに対しても個人的に謝罪したらしい。
「ひどく後悔している。僕の人生で最悪の12時間だったかもしれない。何しろ試合に負けてしまったわけだし、コート上での個人的な行いでチームに悪影響を及ぼしてしまった。ケリー(オリニク)にも謝罪した。彼は謝罪を受け入れて、今後の成功を祈っていると言葉をかけてくれた」
– ハッサン・ホワイトサイド
ホワイトサイドが今回の一件を機にメンタル面でも大きく成長できることに期待したい。
参考記事:「YahooSports」