クレイとルーニーの活躍でウォリアーズが第6戦快勝、3年ぶりのカンファレンス決勝進出へ
ゴールデンステイト・ウォリアーズが現地13日、本拠地チェイス・センターで行われたメンフィス・グリズリーズとのウェストセミファイナル第6戦に110-96で勝利。シリーズを4勝2敗で制し、2022ウェスト決勝進出を決めた。
第6戦でのウォリアーズは、クレイ・トンプソンが8本のスリー成功からチームハイ30得点、ステフィン・カリーが29得点でオフェンスを牽引。試合は、第4Q残り6分30秒の時点でグリズリーズの2点リードと、僅差でクラッチタイムに突入したが、ウォリアーズはそこから45秒間で8連続得点をあげる怒涛のランで主導権を奪うと、ラスト5分間を15-7でクローズして最後までリードを維持した。
▼Jackson, Tyson, Jordan, Game Six
トンプソンがポストシーズンの試合で8本以上のスリーを成功させたのはキャリア4回目。ステフィン・カリー、レイ・アレン、デイミアン・リラードと並んでNBA史上最多記録となる(1試合でのPO最多記録は、ダブルOTに及んだ2021年6月のブレイザーズvsナゲッツ第5戦でのデイミアン・リラードで12本)。
スプラッシュ・ブラザーズの他には、6試合ぶりに先発出場したセンターのケボン・ルーニーが4得点、22リバウンド、5アシストでステップアップ。特に第4Q正念場でのオフェンスリバウンドが素晴らしく、ウォリアーズが終盤にペースを掌握するきっかけを作った。
ウォリアーズは他に、後半に流れを変えるビッグプレイを何度も決めたアンドリュー・ウィギンスが18得点/11リバウンド、ドレイモンド・グリーンが14得点/15リバウンド/8アシストで勝利に貢献。チーム合計70-44でリバウンド争いを制した。
ダイナスティ
これでウォリアーズは、2014-15シーズンからの8年間で6回目となるウェスタンカンファレンス進出を決めた。
また2013年以降の10年間で通算21回目のプレイオフシリーズ勝利。10年のスパンで21回以上のシリーズ突破を達成したのは、2000年代のレイカーズとスパーズ、1990年代のブルズ、1980年代のセルティックスとレイカーズ、1960年代のセルティックスに次いで、ウォリアーズがNBA史上7球団目となる。
ウォリアーズは、2022ウェスタンカンファレンス・ファイナルで、フェニックス・サンズ/ダラス・マーベリックスのシリーズ勝者と対戦。ウェスト決勝第1戦は現地5月17日に行われる。
ネクスト・ダイナスティ?
敗れたグリズリーズは、ディロン・ブルックスが30得点、デズモンド・ベインが25得点で奮闘。エースのジャ・モラントがひざの怪我で不在ながらも、第4Q終盤までウォリアーズと互角に競り合っていた。
今のグリズリーズのコアは、モラントとジャクソンJr.が22歳、ベインズが23歳と、3人とも全盛期前。そんな若手を中心としたチームが、レギュラーシーズンで球団最多タイの56勝、さらにプレイオフでカンファレンス・セミファイナル進出と、シーズン開幕前の予想を遥かに上回る躍動をみせた。モラントの怪我さえなければ、ウォリアーズとのセミファイナルシリーズを勝ち上がっていたかもしれない。
“若手ビッグスリー”に加え、今季メインローテーションに入っていたロスターメンバーは全員が20代。このままチーム一丸となって成長できれば、数年後に2010年代ウォリアーズ級のダイナスティへと進化し、2020年代NBAを席巻する可能性も十分にある。
▼ジャ・モラント2021-22シーズンハイライト
今後のグリズリーズが楽しみ過ぎる。
ボックススコア:「NBA」