ウェスリー・マシューズがペイサーズと契約
インディアナ・ペイサーズが現地10日、ニューヨーク・ニックスからウェイブされてFAとなっていたガードのウェスリー・マシューズと契約を結んだことを正式に発表した。
今季のマシューズは、46試合で12.8得点、スリー成功率37.4%を平均。1月31日にクリスタプス・ポルジンギスのトレードでマブスからニックスへと移籍し、トレードデッドラインの2月7日にニックスから解雇されていた。
『Indianapolis Star』紙によると、マシューズが契約先にペイサーズを選んだ理由は、先発のポジションを約束されたからとのこと。マシューズは1月末に右足の大腿四頭筋腱断裂でシーズン全休が決定しているオールスターのビクター・オラディポの穴を埋めることになる。
2009年にドラフト外からNBAデビューしたマシューズは、1年目からシューターとして頭角を現し、キャリア5~6年目にはリーグトップクラスの3&Dプレイヤーへと成長。2015年にアキレス腱断裂の重傷を負い、それ以降はブレイザーズ時代のようなパフォーマンスを取り戻せていないが、32歳になった今でもプレイオフチームでメインローテーションに十分入れる実力を持っている。
ニックスから解雇された際も、複数のチームがマシューズ獲得に関心を示していた様子。マシューズが『The Athletic』に語ったところによると、ラッセル・ウェストブルックとポール・ジョージ、ラマーカス・オルドリッジとデマー・デローザン、さらにJ.J.・レディックら強豪チームの主力たちから勧誘を受けたという。
ペイサーズはオラディポ離脱後の9試合で5勝4敗と大健闘しており、2月11日の時点で37勝19敗のイースト3位。4位の76ersから1ゲーム差、5位のセルティックスから2ゲーム差と余裕はほとんどないが、もしペイサーズが今のポジションを維持すれば、今季イーストのプレイオフは第1ラウンドから大荒れとなる。
なお今季のバイアウト市場は有力な選手が多く、現在エネス・カンターやマーキーフ・モリス、マーチン・ゴータット、フランク・カミンスキーがFA(カーメロ・アンソニーも)。ブルズのロビン・ロペスもチームとのバイアウトを交渉中だという。各チームがプレイオフに向けてどんな戦力補強に動くのか楽しみだ。
参考記事:「NBA」