キャブスとウルブズがケビン・ラブのトレードで合意
ついにミネソタ・ティンバーウルブズが、フォワードのケビン・ラブをクリーブランド・キャバリアーズへとトレード放出することに合意した模様。米Yahoo!Sportsが最初に報じた。
ウルブズはラブを放出する代わりに、アンドリュー・ウィギンス、アンソニー・ベネットの2選手と、2015年ドラフト1巡目指名権を獲得する見通し。報道によると、ラブが来季終了後にキャブスと5年の再契約を結ぶ約束も、トレード成立の条件に盛り込まれているという。
キャブスは7月末にドラフト1位指名のアンドリュー・ウィギンスとルーキー契約を結んだばかり。NBAのルール上、契約から30日間はルーキーを放出できない決まりになっており、ラブのトレードが正式に成立するのは現地8月23日以降となる。
現在25歳のラブは、昨シーズンに1試合平均26得点、12.5リバウンドを記録し、オールスターゲームにも出場。これほど優秀なスター選手を手放すのはチームにとって理想的な状況とは言い難いが、以前からラブは来季終了と共に契約をオプトアウトして他チームに移籍する意向を示しており、ウルブズとしてはあまりチョイスがなかった。むしろウィギンス、ベネットという才能ある若手を獲得できたことは大収穫といえる。
リーグの情報筋によると、キャブスがラブ獲得を早々に決断した理由の一つは、今後イーストの最大のライバルになるであろうシカゴ・ブルズにラブを取られないようにするためだという。またキャブスには来季FAでラブを獲得するための十分なキャップスペースがないため、ウィギンスを放出してまでトレードに踏み切ることとなった。
トレードが成立すれば、キャブスは確実に優勝候補の一角となる。レブロン、アービング、ラブ、ウェイターズ…、この火力は想像するだけで恐ろしい。ラブはデビュー7年目でようやくプレーオフ進出を果たすことができるだろう。
一方のウルブズも、このままラブと共に鳴かず飛ばずのシーズンを続けるよりも、ウィギンスを中心に一から再建を目指すのがベストなのかもしれない。ウィギンスのポテンシャルは限りなく高く、5年後に今のラブを超える可能性も十分すぎるほどある。リッキー・ルビオとのコンビプレーも楽しみだ。
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ソース:「Yahoo!Sport」