NBAドラフトロッタリー2020の注目ポイント
NBAでは現地8月20日、2020年ドラフトのロッタリー抽選会が開催され、ミネソタ・ティンバー・ウルブズが全体1位指名権を手に入れた。
ウルブズが1位指名を引き当てるのは2015年以来5年ぶりで、球団史上2度目。前回は1位指名でフランチャイズスターのカール・アンソニー・タウンズを獲得している。
▼2020ドラフトロッタリーの結果
Winner&Loser
今年のロッタリーで、期待順位よりも運よく上位にあがったチームは、シャーロット・ホーネッツとシカゴ・ブルズの2チーム。ホーネッツは8位から3位、ブルズは7位から4位にジャンプしている。
反対に、上の2チームが浮上したことで、不運にも指名順位を落としてしまったのは、クリーブランド・キャバリアーズ、アトランタ・ホークス、ニューヨーク・ニックスの4チーム。特に、今季成績をイースト最下位で終えたキャブスは、トップ4位に入る確率が52.1%だったが、そこから弾かれて5位に転落してしまった。
▼順位を落としたチーム
- キャブス:2位→5位
- ホークス:4位→6位
- ピストンズ:5位→7位
- ニックス:→6位→8位
ニックスはまた今年も沈んでしまった…。ただ去年と比べれば、ダメージは遥かにマシだろう。
昨年のニックスは、シーズンをリーグ最下位で終えるも、ドラフトロッタリーで3位に転落。その結果、超大型新人のザイオン・ウィリアムソンもしくはジャ・モラントを獲得するチャンスを逃してしまった。
今年はコロナウイルスの影響でNCAAなどの主要大会が中止となったこともあり、スカウティングが非常に難しい状況。大手サイトのモック・ドラフトを見ても、例年と比べて上位指名予想にかなりバラつきがある。なので指名順位を落としてしまったニックスだが、本来ならTop3に入っていたようなタレントが8位に転がり込んでくる可能性もあるだろう。
なお9位以下は確率通りの指名順位だった。
ウィザーズは昨年全体9位指名の八村塁をロッタリー抽選の代表として送り、今年も9位指名を獲得。またスパーズがロッタリー指名権(今年11位)を得たのは、ティム・ダンカンを1位で獲得した1997年以来23年ぶりとなる。
注目のドラフト
2020ドラフトでの最大の注目ポイントは、ウルブズが1位指名をどう使うかだ。
現時点でドラフト上位に入ると予想されている選手は、ラメロ・ボール、アンソニー・エドワーズ、ジェイムズ・ワイズマンの3人。ラメロ・ボールは兄ロンゾと同じくパスセンスに優れたPGで、エドワーズはショットメイクに強いコンボガード、ワイズマンはサイズと身体能力を持ち合わせた7フッターのセンターだ。
今のウルブズは、タウンズとディアンジェロ・ラッセルをコアにしたチーム。もしフィットを重視するなら、上記の3人の中ではアンソニー・エドワーズ一択だろう。
またウォリアーズの動向も気になるところ。
現在ウォリアーズは、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンのコアが3人とも30歳以上。スプラッシュブラザーズが全盛期のうちに優勝を狙うのであれば、今年の2位指名をトレードして、即戦力のベテランスターを獲得するのも一手だ。
2020ドラフトは、2カ月後の10月16日に行われる予定。
参考記事:「NBA」