グリズリーズ勝利でシリーズに王手、ウェストブルック不在の影響が浮き彫りに
シリーズを左右する大事なゲーム…、アウェイで大接戦の末に敗北…。サンダー対グリズリーズのカンファレンス準決勝第4戦は、サンダーにとってラッセル・ウェストブルック不在の大きさを痛感する試合となった。
前半はサンダーが主導権をにぎり最大で17点差をつけるも、中盤からグリズリーズが巻き返し、第3Q終了には同点に追いついた。そこから両者一歩も譲らぬ展開となり、試合はオーバータイムに突入する。
オーバータイムでは、グリズリーズがサンダーの攻撃をわずか3点に抑える好ディフェンスをみせ、103対97で勝利。これでグリズリーズはカンファレンス決勝進出に王手をかけた。
この日のグリズリーズはインサイド陣が絶好調。マルク・ガソルとザック・ランドルフの2人で46得点、23リバウンド、7ブロックをマークし、サンダーのインサイドを圧倒した。ガードのマイク・コンリー・Jrも24得点を獲得し勝利に貢献している。
この試合で何よりも素晴らしかったのが、ゲーム終盤のグリズリーズのディフェンスだ。第4Qとオーバータイムを合わせて、ケビン・デュラントをわずか5得点に抑える堅守ぶりを発揮した。
デュラントは27得点、7リバウンド、7アシストのオールラウンドゲームをみせ、第4Q残り7秒で同点シュートを決めるなど活躍したが、フィールドゴール成功数は27本中10本とやや不調気味。オーバータイムでは無得点に抑えられてしまった。
こういったエース不調のときにこそ、ウェストブルックの怪我が惜しまれる。レジー・ジャクソン(15得点)やケビン・マーティン(18得点)も十分な活躍をみせたが、ゲーム終盤の大接戦、特にグリズリーズのようなディフェンスの優れたチームに対しては、やはりあの爆発力が必要だ。
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