マイアミ・ヒート、第7戦を制しNBA2連覇達成!!
20日に行われたNBAファイナル第7戦。ヒートが激戦の末95対88でスパーズを破り、2年連続、通算3度目の優勝を果たした。
この日の試合、レブロン・ジェームズは37得点の大活躍。第6戦と同様、ゲーム終盤に圧巻のパフォーマンスをみせ、現NBAのベストプレーヤーであることを存分に証明した。
試合序盤は、スパーズが好スタートで点差を広げるも、ヒートはすぐに巻き返し、第1Q終了間際に逆転。そこからは5点以上の点差がつかない大接戦となり、72対71とヒートの1点リードで第3Qを終えた。
第4Qには、リードを広げようとするヒートに対し、スパーズが何とか食らいつき、残り2分にクワイ・レナードのスリーポイントで90対88の2点差に追いつく。
その後の数ポゼッションは両チームともゴールを死守し、迎えた残り30秒。レブロンがアイソレーションからミドルシュートを沈め、点差を4点に広げた:
崖っぷちに立たされたスパーズは、次のオフェンスでマヌ・ジノビリのパスミスにより、痛恨のターンオーバー。すぐにファウルされたレブロンは、フリースローを2本ともきっちりと決め、全7試合に渡る大激戦シリーズに終止符を打った。
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第7戦は、レブロンがゲームハイの37得点と11リバウンドを獲得。彼のNBA人生最大の大一番で、周囲の期待にみごと応えるクラッチ・プレーをみせた。ドウェイン・ウェイドは試合を通してミドルシュートがよく決まり、23得点、11リバウンドをマーク。この日のヒートで得点をあげたのはわずか5人だけで、その内の7割をレブロンとウェイドの2人が占めている。
ベンチ出場のシェーン・バティエは、6本のスリーポイントを沈め、18得点をあげる大活躍。クリス・ボッシュは無得点だったものの、ティム・ダンカン相手に好ディフェンスをしかけ、裏方としてヒートの勝利に大きく貢献した。
▼バティエの3ポイント:
一方のスパーズは、ペイントエリアとフリースローで得点を積み上げるも、ミドルレンジとアウトサイドのシュートが振るわず。終盤の大事な場面でも、ターンオーバーなどのミスが目立ち、あと一歩のところでヒートに追いつけなかった。
個人成績では、ダンカンが24得点、12リバウンドのダブルダブルをマーク。NBA2年目のクワイ・レナードは、大舞台のプレッシャーに飲まれることなく仕事をこなし、19得点、17リバウンドを記録した。
他には、マヌ・ジノビリが18得点、トニー・パーカーが10得点を獲得している。
この日のダンカンは、残り50秒で同点のゴール下レイアップを外してしまい、悔しさのあまりフロアを叩く場面もみられた。
ファイナルMVPはレブロン
今年のファイナルMVPは、シリーズを通して傑出した活躍ぶりをみせたレブロン・ジェームズに贈られた。2年連続の受賞となる。
今シリーズでレブロンは25.3得点、10.9リバウンド、7アシストを平均。最初の3試合は18得点以下に抑えられたが、第4戦以降は25得点以上をマークし、ヒートをNBA制覇に導いた。
※ ※ ※
今年のファイナルは、近年で最も白熱した見ごたえのあるマッチアップだった。若手の開花あり、大逆転のドラマあり。大ベテランのチームプレイがあり、最後はスーパースターが締めくくる。特に第6戦、第7戦はどちらに転んでもおかしくない大接戦バトル。
個人的には何としてもスパーズに勝ってほしかったが、いい試合がたくさん見れたので満足だ。早くも来年が待ち遠しい…。
※追記1:6月22日
ESPNによると、第7戦の視聴率は17.7%、瞬間最高視聴率は22.6%(第4Qあたり)に達した。これは、米ABC局で放送されたNBAゲームの中で、歴代2位の高視聴率だという。
▼紙ふぶきとバトルするボッシュ
※追記2:
試合後、ヒートの優勝パーティーに参加するダニー・グリーンの姿が目撃され、Twitterなどで話題になった。
グリーンは翌日になってから、「ヒートと一緒に祝っていたなんて考えないでほしい。たまたま同じ場所に居合わせただけ。タイミングが悪かった」と弁解メッセージをツイートしている。
長いシーズンが終わって、羽目を外したくなるのは当然。別に弁解なんかしなくてもいいのに…。
Thumbnail:「NBA – YouTube」