スパーズがレナードのキャリアハイ32得点も開幕戦でサンダーに敗北
現地28日に行われたオクラホマシティー・サンダー対サンアントニオ・スパーズの2015-16シーズン開幕戦は、攻守ともにハイレベルなせめぎ合いの末、ホームチームのサンダーが112-106で勝利。ラッセル・ウェストブルックがゲームハイの33得点、10アシストのダブルダブルでチームをリードした。
最後まで1ゴールを争う大接戦となったこの日の試合は、スパーズの2点リードで迎えた第4Q残り2分30秒から、ディオン・ウェイターズが2ポゼッション連続でジャンプショットを沈め、サンダーが逆転に成功。ウェストブルックとケビン・デュラントがフロアにいるクラッチタイムに、まさかのウェイターズ…。ラスト5分でのサンダーは、ピック&ロールやアイソレーションを使って徹底的にトニー・パーカーを攻めた。
続いてウェストブルックのコーナースリーにより、残り時間54秒でサンダーの5点リード。スパーズは、カワイ・レナードの3点プレーで2点差にまで詰め寄ったが、逆転を狙った残り20秒でのポゼッションで、セットプレーをうまくエクスキュートすることができなかった。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
SAS | 27 | 28 | 28 | 23 | 106 |
OKC | 29 | 21 | 29 | 33 | 112 |
サンダーはウェストブルックの33得点の他、2月以来の公式戦復帰となったデュラントが22得点を記録。ベンチ出場のエネス・カンターは24分の出場で15得点、16リバウンド、FG63.6%をマークした。
▼ラッセル・ウェストブルック、開幕戦33得点
▼D.J&アダムスのアリウープ
(via Splash2ndcousin)
スパーズは、レナードがレギュラーシーズン自己ベストとなる32得点と8リバウンド、3スティール、2ブロックを記録。ディフェンス面でデュラントをFG成功率31.6%に抑えながら、オフェンスではポストアップやドライブ、オフスクリーンのキャッチ&シュートなど、幅広い攻撃パターンを披露してチームを引っ張った。
▼カワイ・レナード、レギュラーシーズンキャリアハイ
また、マヌ・ジノビリとボリス・ディアウのベテランコンビも、セカンドユニットの原動力として活躍。ジノビリが11得点/7アシスト/2スティール、ディアウが9得点/6アシスト/2スティールをそれぞれ獲得している。
スパーズとしての公式戦デビューとなったラマーカス・オルドリッジは、32分の出場で11得点、5リバウンド、FG成功率33%とやや精彩を欠いた。前半は悪くなかったが、後半はFGアテンプト7本の2得点と苦戦。また、ローポストでミスマッチを攻めるチャンスを手にしても、ボールが回ってこないという場面が何度かあった。
チーム全体をみると、スターターはボールの動きがやや鈍かったものの、ゲームを通して素晴らしいディフェンスを披露。反対にセカンドユニットは明らかにディフェンスが弱点だったが(特にウェスト&ディアウラインアップのリバウンド)、オフェンス面ではスパーズらしい見事なパス回しをみせた。
▼スパーズバスケットボール
アシスト数(フィールドゴール45本成功に対して22アシスト)と3Pアテンプト数(15本)の少なさがちょっと気になるところだが、ホームのサンダーを相手にFG成功率48%で106点をスコアし、試合の大部分でリードを保てたというのは上出来だ。次の試合は、現地30日に本拠地で行われるブルックリン・ネッツ戦となる。
ボックススコア:「NBA」