アメリカがセルビアに圧勝で3大会連続のオリンピック金メダル
現地8月21日に行われたアメリカ代表対セルビア代表のリオ五輪男子バスケットボール決勝戦は、前半から大量得点差を奪ったアメリカが96-66で勝利。グループリーグでは複数のチームに接戦に持ち込まれるなど、少し危うい場面もあったが、金メダルゲームでは圧倒的な強さを発揮して、30点差のブローアウトで締めくくり、2008年北京五輪、2012年のロンドン五輪に続いて、オリンピック3連覇を達成した。
第1Qを19-15の僅差で終えたこの日の試合は、第2Qに入るとアメリカのオフェンスが爆発して、ピリオドを33-14でアウトスコア。ハーフタイムまでに23点リードを奪って完全に主導権を掌握すると、第3Qもさらに点差を拡大し、セルビアに巻き返しのチャンスを一切与えなかった。
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Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
SRB | 15 | 14 | 14 | 23 | 66 |
USA | 19 | 33 | 27 | 17 | 96 |
アメリカは、ケビン・デュラントがゲームハイの30得点、デマーカス・カズンズが13得点、15リバウンドのダブルダブル、クレイ・トンプソンが12得点をマーク。ベンチ出場のポール・ジョージ(9得点)とカイル・ラウリー(5得点/5アシスト/5リバウンド)は、試合序盤にオフェンスがやや停滞していたUSAの起爆剤となり、試合の流れを変えるのに大貢献した。
1996年のアトランタ五輪以来初となるオリンピックメダル獲得に成功したセルビアは、ネマニャ・ネドビッチがチームハイの14得点、ミロス・テオドシッチが9得点をあげている。
また、同日に行われたスペイン対オーストラリアの3位決定戦では、第4Q残り5.4秒にフリースロー2本を沈めてリードを奪ったスペインが、89-88で逆転勝利。オーストラリアはあと一歩のところで初のメダルに手が届かなかった。
カーメロは3つ目の金
今回が通算4度目の五輪出場で、男子バスケットボール史上初最多となる3つ目のオリンピック金メダルを手に入れたカーメロ・アンソニー。試合後のインタビューでは、感動に言葉を詰まらせながら、喜びを語ると同時に、「これで最後」と代表チームからの引退を口にした。
「僕たちは戦った。大変な時もあったが、7月17日にチームを結成し、全員が一つの目標のために尽くしてきた。僕にとって、特別な時間だったよ」
-どうして今回が特別なのか?
「今回が最後だとわかっているからさ。僕はこれで終わり…」
「2004年からチームUSAにコミットしてきた。最悪の時も経験したし、最高の時も経験した。僕もチームも頑張り抜いてきた。そして3つの金メダルを獲得して、今日ここに立っている。すごく興奮しているよ。自分のためだけでなく、コーチKやジェリー・コランジェロ(チームUSAの代表)、そしてチームに携わってきたすべての人たちのために。チームUSAそして国家のリーダーの一人になれる機会を与えてくれたことに、ただただ感謝したい。今アメリカでは様々な問題が起こっているけど、僕たちは一致団結しなければならない。難局に挑み、成功できたことを、自分でも嬉しく思う。つまりはそういうことだ。これ以上ない大きなステージで母国を代表することができた。アメリカは再び偉大な国になる。そう信じている。課題は山積みだが、一歩ずつ進もう」
ボックススコア:「FIBA」