スパーズがデイビッド・リーと2年契約へ
現地28日、FAのデイビッド・リーがサンアントニオ・スパーズとの契約に合意した。
ESPNによると、オファー内容は2年/320万ドルで、2年目がプレーヤーオプションとのこと。FAになってからスパーズと交渉を続けてきたらしく、リーのエージェントは今回の契約について、「他に経済面でもっと良い場所を選ぶこともできたが、ポップ(ポポビッチHC)とR.C.(ビュフォードGM)は、チームにとってどれだけリーが重要な存在になれるかを知ってもらおうと熱心に働きかけた」とコメントしている。
リバウンドとプレーメイキングに強いビッグマンとして頭角を現し、2012-13シーズンにはオールスターに選出されたリーだが、ウォリアーズのチャンピオンシップイヤーとなった2014-15シーズンに、プレシーズンでの怪我、並びにドレイモンド・グリーンの大躍進により、スタメンからベンチに降格。さらに、PFの機動力が重視されるスモールラインアップがリーグのトレンドとなる中、ディフェンスの弱さが一段と浮き彫りになり、ここ2シーズンはプレータイムが大幅に減少した。
昨年のオフにセルティックスへとトレード移籍して再起を図るも、以前のようなインパクトを残すことができず、シーズン中盤にはすっかり出番がなくなり、2016オールスターブレイク後にチームから解雇。このままフェイドアウトしそうな雰囲気さえあったが、その後契約したダラス・マーベリックスでは、主にベンチからスモールラインアップのセンター役として活躍し、25試合(平均17.3分)で8.5得点、7.0リバウンド、FG成功率63.6%を記録している。
今年で33歳、キャリア12シーズン目となるリー。守備面で不安はあるものの、今夏オフにティム・ダンカン、ボリス・ディアウ、デイビッド・ウェストらを失ったスパーズにとっては、すでに目ぼしいFAビッグマンが残っていない状況の中、格安でフロントコートの補強に成功したと言える。
Image by Keith Allison
参考記事:「ESPN」