ニューヨーク・ニックスがフィズデイルHCを解雇
デイビッド・フィズデイルがようやくストレス地獄から解放される。
ニューヨーク・ニックスは現地12月6日、ヘッドコーチのフィズデイルを解任したことを正式に発表。フィズデイルHCが2試合連続で30点差以上の大敗を喫したチームのパフォーマンスについて、「吐き気がする」と辛辣なコメントを残した翌日のことだ。
ニックスの発表によると、チームはフィズデイルHCと一緒にアシスタントコーチのキース・スマートも解雇。もう1人のアシスタントコーチであるマイク・ミラーが暫定HCに就任するという。
今季のニックスは開幕22試合で4勝18敗のリーグ最下位。1試合の平均得失点差では-10.8点という酷い数字を記録している。
11月はじめ、ニックスのスティーブ・ミルズ球団社長とスコット・ペリーGMは、シーズン開幕8試合を終えたばかりという異例のタイミングで緊急の記者会見を開き、「我々はチームの現状に不満を感じている。期待されていたレベルでのパフォーマンスができていないと思う」とコメント。この頃から、フィズデイルHCの解雇は秒読み状態だと見られていた。
ただ今季ニックス低迷の原因は、ヘッドコーチの責任というよりも、今夏FAでパワーフォワードばかりを掻き集めたバランスの悪いロスター構成、そして明らかな戦力不足が問題。例えグレッグ・ポポビッチが指揮を執ったとしても、似たような結果に終わるのではないか?どちらかというと責任を問われるべきは、チーム再建に繰り返し失敗しているフロントオフィス陣だろう。
ワールドピース
ニックスがマイク・ミラー暫定HCのままシーズンを乗り切るのか、それとも新たなヘッドコーチを迎え入れるのかは今のところ不明。現状のニックスを引き継ぎたいと考えるヘッドコーチたちがどれだけいるか分からないが、さっそく一人の元NBAスターが名乗りをあげている。
ニューヨークのクイーンズ地区出身で、現役時代はフィジカルでタフなプレイスタイルで知られたメッタ・ワールドピースだ。
「もしニックスがヘッドコーチを探しているなら、僕が立候補したい。赤レンガ育ちのタフなストリート精神をガーデンにもたらすことを約束するよ」
ワールドピースがニックスのHCに適任かはさておき、もし実現すれば話題性は抜群だろう。
参考記事:「NBA」