ノビツキー、2年契約でマブス残留へ
ケビン・デュラントやアル・ホーフォードらフランチャイズプレーヤーがチームを移籍することとなった今夏FAだが、ダーク・ノビツキーはこのままダラス・マーベリックス一筋でキャリアを終えることになりそうだ。
ESPNによると、来季オプションを破棄してFAとなっていたノビツキーは、現地5日にマブスとの再契約に合意。オファー内容は2年/4000万ドルになると報じられている。
過去2回のフリーエージェンシーで、ノビツキーはチームのために続けて“ホームタウン・ディスカウント”を受け入れてきた。2010年のFAでは、最大で9600万ドルの契約を手にすることができたにもかかわらず、最終的に約17%のペイカットとなる8000万ドルで合意。さらに2014年には、レイカーズとロケッツからマックスオファーでの移籍の誘いがあったそうだが、両チームとミーティングを設けることさえなく、3年/2500万ドルというフランチャイズスターとしては異例のディスカウントプライスで、マブスとの再契約を選んだ。
長年にわたり、献身的にチームを支えてきたノビツキーに、マブスオーナーのマーク・キューバンは全幅の信頼を寄せている。
「いつか私はダークにこう告げたことがある、『もし君がヘッドコーチになりたいのなら、我々はリック(カーライル)を少しどかせよう』とね。ダークはこのフランチャイズのために本当に尽くしてくれたのだから、当然のことだろう」
– マーク・キューバン
今回の2年/4000万ドルはマックス契約ではないが、38歳という年齢を考えれば、マブスのノビツキーに対する感謝の気持ちがうかがえるような寛大なオファーだ。
昨季のノビツキーは、75試合の出場で、チーム最多の18.3得点、6.5リバウンド、FG成功率44.8%を平均。プレーオフでは、第1ラウンド5試合で敗退となったものの、平均20.4得点、4.8リバウンド、FG成功率49.4%と、レギュラーシーズンよりも数字を上げてきた。
▼ノビツキー、2015-16ハイライト
報道によると、ノビツキーの契約は2年目がプレーヤーオプションとのこと。来年に再びFA、もしくは引退という可能性もあるが、このまま契約を全うするだろうという見方が強い。ノビツキーは昨季終了後のインタビューで、「理想のシナリオはあと2年プレーすること」としており、またドイツメディアの取材では、「ここ(ダラス)に18シーズンいた。もし20までやれれば最高だね」とコメントした。
もしノビツキーが契約満期までプレーすれば、コービー・ブライアントに続いて、1つの球団で20年を過ごした史上2人目のNBA選手となる。
Image by Danny Bollinger
参考記事:「ESPN」