【GSW-POR第4戦】カリーがOTに覚醒、ウォリアーズがカンファレンス決勝進出に王手
ついにエースがラインアップに戻ったゴールデンステイト・ウォリアーズが現地9日、モーダ・センターで行われたポートランド・トレイルブレイザーズとの第4戦で、前半の二桁点差を跳ね返して132-125で逆転勝利。シリーズを3勝1敗として、ウェスタンカンファレンス・ファイナル進出まであと1勝に迫った。
Curry is Back!
この日の試合では、右ひざの怪我から2週間ぶりにベンチ出場で復帰したステファン・カリーが、新たなNBA記録を打ち立てた。
ティップオフから12本中11本のフィールドゴールに失敗するという最悪のスタートを切ったウォリアーズは、14点ビハインドに陥った第1Q残り6分にカリーを投入。ブランクの影響もあってか、最初の3ピリオドはスリーを1本も決められなかったが(8本中0本)、第4Qに入るとリズムを取り戻し始め、クォーター10得点を獲得。そして111-111で迎えたオーバータイムでは、FG7本中6本の17得点と一気に大爆発して、ウォリアーズを勝利に導いた。
プレーオフでこれほどインパクト大のテイクオーバーは、2007年ECファイナル第5戦でのクラッチタイムにチーム30得点中29得点をあげたレブロン・ジェイムス以来かもしれない。
OTでのカリーは、3本のスリーをはじめ、ドライブからのバンクショットや速攻のレイアップ、さらにはオフェンスリバウンドからのフックショットなど、あらゆる角度からブレイザーズのディフェンスを破壊。17得点は1オーバータイムにおけるNBA最多記録となる。
この日は出場時間が25分程度に制限される予定だったカリーだが、最終的に37分の出場で40得点、9リバウンド、8アシストを記録し、OTでは歴史に残るパフォーマンスを披露。残り時間1分50秒でスリーを沈めた際には、完全復活を宣言するかのように「I’m Back!」と雄叫びをあげた。
なおカリーは、すでに今季MVPの受賞が決定している。
ウォリアーズは他に、ドレイモンド・グリーンが21得点、9リバウンド、5アシスト、7ブロック、4スティールと、あと一歩で5×5の大活躍。クレイ・トンプソンはスリー5本の23得点を獲得する一方で、グリーンと共に終盤のディフェンスで素晴らしい仕事をこなした。またハリソン・バーンズは、第4Q残り50秒で同点のスリーを沈めるなどして、勝利に貢献している。
▼グリーンの2連続ブロック
惜しくもOTで敗れたブレイザーズは、デイミアン・リラードがFG成功率30%(30本中9本)だったものの、チームハイの36得点、10アシストをマーク。C.J.マッカラムが24得点、アル・ファルーク・アミヌが18得点、13リバウンドのダブルダブルを記録した。
ウォリアーズとブレイザーズのシリーズ第5戦は、現地11日にオラクルアリーナで行われる。
ボックススコア:「NBA」