コンリー復帰のグリズリーズが第2戦勝利、ウォリアーズは3ヵ月ぶりのホーム黒星
現地5日に行われたメンフィス・グリズリーズ対ゴールデンステイト・ウォリアーズのシリーズ第2戦は、4試合ぶりに戦線復帰したマイク・コンリーが22得点の活躍をみせ、グリズリーズが97対90で勝利。ウォリアーズのホーム連勝記録を21で終わらせ、シリーズを1勝1敗のタイに戻した。
この日のグリズリーズは、コンリーとザック・ランドルフが第1Qに19得点を獲得して先手。同時にウォリアーズを前半39得点に抑える見事なディフェンスで主導権を握り、11点リードでゲームを折り返した。
後半に入ってからも、グリズリーズが大部分で二桁台のリードを保ったまま展開。ウォリアーズは最後まで点差を7点以内に詰めることができず、今季ポストシーズン初の黒星を喫した。
ウォリアーズが本拠地オラクルアリーナで敗れたのは、1月27日のブルズ戦以来。さらに相手チームを100点以内に抑えて敗北したのは、2014年3月のニックス戦以来となる。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
MEM | 28 | 22 | 23 | 24 | 97 |
GSW | 22 | 17 | 24 | 27 | 90 |
グリズリーズは、コンリーの22得点の他に、ランドルフが20得点、7リバウンドを記録。マーク・ガソルとコートニー・リーはそれぞれ15得点を獲得した。
▼マイク・コンリー、第2戦ハイライト
第2戦では、相手を窒息させるようなグリズリーズのディフェンスが絶妙に機能した。まずシューターへのクローズアウトが迅速で、相手にノーマークで打たせる状況を可能な限り排除。ウォリアーズのオープンショット・アテンプト数/成功数は、第1戦の39本中19本から、23本中7本へと激減している。
さらにウォリアーズはパスレーンを徹底的に潰されて、序盤からターンオーバーを多発。それに伴い消極的なパスや無駄なドリブルが増えて、なかなか本来のリズムを掴めず、グリズリーズのペースに飲み込まれてしまった。
守備の要となったのはトニー・アレンだ。この日のアレンは、主なアサインメントだったクレイ・トンプソンをFG成功数15本中6本(3pt成功数は1/6)の13得点に抑えながら、9得点、4スティールを記録。ステファン・カリーのマークでもいい仕事をこなし、相手のターンオーバーを誘発した際には「ファーストチーム・オール・ディフェンス!!」と何度も雄叫びを上げた。
▼ファーストチーム・オール・ディフェンス!!
▼スロー
▼ファーストチーム・オール・ディフェンス!!!
▼職人技
ちなみにアレンは、2011~13の2季連続でNBAオールディフェンシブ・ファーストチーム入りを果たしている。
敗れたウォリアーズは、カリーがチームハイの19得点、6アシストをマーク。スリーポイントの成功数は11本中わずか2本に終わっている。アレンのディフェンスに苦しめられたトンプソンも、最初の3クォーターでFG成功数10本中2本と不調。前半には片足のスリーを放ったり、ノーマークのダンクを外したりと、とことんリズムを狂わされていた印象だ。
第2戦でのウォリアーズのスリー成功率は、チーム全体で26本中6本の23.1%。さらにターンオーバー数(20)がアシスト数(16)を上回った。
「今夜は冷静さを失っていたと思う。プレーを焦りすぎたんだ」
– スティーブ・カーHC
これでシリーズは1-1の引き分け。第3戦は4日後の現地9日にグリズリーズの本拠地で行われる。
参考記事:「ESPN」