【CLE-TOR第4戦】ラウリー&デローザンが67得点、ラプターズ勝利でシリーズ2-2のタイに
トロント・ラプターズが現地23日、本拠地エア・カナダ・センターで行われたクリーブランド・キャバリアーズとのECファイナル第4戦に105-99で勝利。第1~2戦の大敗から見事に立ち直りホーム2連勝をあげ、シリーズを2勝2敗のイーブンに戻した。
第4戦は、開始6分で2本のスリーを含む13本中8本のフィールドゴールを成功させ、8点リードを奪う好調な滑り出しをみせたラプターズ。第1Q終盤で一時同点に追い上げられたが、第2Qに入ってから再び主導権を取り戻して、ピリオドを30-17でアウトスコアし、リードを16点に広げて試合を折り返す。
前半のキャブスは外のシュートがまったく決まらず、スリー22本中わずか3本に終わった。
▼ビヨンボのブロック
後半に入ると、シューティングリズムが大きく改善したキャブスが猛反撃を開始。第3Q終了時で9点差まで巻き返すと、第4Qはアウトサイドショットやバックドア・カットのレイアップなどを中心に、ピリオド開始から12ポゼッション連続で得点をあげ、残り時間4分50秒で逆転に成功する。
▼キャブスはレブロンをエルボーに置いたセットプレーからイージーな得点を連発。ラプターズは、ビスマック・ビヨンボがチャニング・フライのマークで外に誘き出されていたため、ペイントエリアががら空きになってしまった。
このまま試合はキャブスのペースになるかと思われたが、そこからラプターズはディフェンスを引き締めて応戦。第4Qラスト4分間でキャブスのフィールドゴール成功を1本に抑えながら、デマー・デローザンやカイル・ラウリーが得点を決めてリードを奪い返し、そのままキャブスの猛追を振り切った。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
CLE | 24 | 17 | 28 | 30 | 99 |
TOR | 27 | 30 | 21 | 27 | 105 |
ラウリーがステップアップ
カンファレンスファイナル最初の2試合は合計で18得点と、ミニスランプ状態だったカイル・ラウリーだが、ホームでの第3戦は20得点で復調。そして第4戦では、ゲームハイの35得点、5アシスト、3スティールをマークして、ラプターズを勝利に導いた。
「ボクシングの試合のような感じだ。自分のリズムをようやく見つけて、相手がしていることを計算し、相手の戦略とそれを突破する方法を理解する。僕にとって、今年のプレーオフはずっとこんな感じだったと思う」
– カイル・ラウリー
この日のラウリーは、4本のスリーを含むフィールドゴール20本中14本に成功。4点リードで迎えた第4Q残り22秒には、アイソレーションからヘジテーション・ドリブルでJ.R.スミスを抜き去り、とどめの一発となるレイアップをねじ込んだ。
ラプターズは他に、デローザンが32得点、デマーレ・キャロルが11得点をマーク。前の試合で球団新記録を樹立したビスマック・ビヨンボは、クラッチタイムにJ.R.のスリーアテンプトをブロックするなど活躍し、14リバウンド、3ブロックで勝利に貢献した。
▼正念場ではケイシーHCも守備に参加
敗れたキャブスは、レブロン・ジェイムスが29得点/9リバウンド/6アシスト、カイリー・アービングが26得点を記録。第3戦と同じく、ペイントエリア内得点で36-44とラプターズに競り負け、2試合連続で100点以下に抑えられた。
今季プレーオフではやや浮き沈みの激しかったラプターズだが、ここ2試合でキャブスと互角に戦えるチームだということを十分に証明した。ヨナス・バランチュナスが復帰すれば、さらに勢いが増すかもしれない。ECファイナル第5戦は、現地25日にクリーブランドで行われる。
ボックススコア:「NBA」