【SAS-OKC第3戦】レナードが31得点のダブルダブル、スパーズがシリーズ2勝1敗へ
第2戦に続いて、最後まで1ゴール差を争う白熱した試合となった現地6日のサンアントニオ・スパーズ対オクラホマシティー・サンダーのカンファレンス・セミファイナル第3戦は、第4Q終盤のクラッチタイムを制したスパーズが100-96で勝利。シリーズを2勝1敗とし、ホームコートアドバンテージを奪い返した。
この日のスパーズは、第2戦とは違って序盤にシュートがよく決まり、第1Qだけで4本のスリーに成功。カワイ・レナードが2本、さらにトニー・パーカーとダニー・グリーンも最初の3Pアテンプトを沈める好スタートを切った。
サンダーも開始からアグレッシブに攻めて互角に渡り合うが、22-20の2点差で迎えた第1Q残り3分にラッセル・ウェストブルックをベンチに下げてから、オフェンスが大きく停滞。第2Q残り8分10秒までの7分間でFGを1本も決められず、その隙にスパーズは13-0のランを仕掛けて15点リードを奪う。
そこからサンダーは、ディフェンスを引き締めてリズムを回復させ、猛反撃を開始する。ハーフタイムまでに5点差まで追い上げると、その後はスパーズが主導権を握りそうになる度に得点をあげて食い下がり、第3Q終了時点で試合は3点差。そして第4Q序盤にはサージ・イバカとウェストブルックがバック・トゥ・バックでスリーを沈め、4点リードを奪った。
このまま流れがサンダーに傾くかと思われたが、スパーズはパーカーとレナードがファインプレーを決めてすぐに逆転。一方のサンダーは、ターンオーバーやタフショットなど悪いポゼッションが続き、試合時間残り1分10秒でスパーズのリードは7点に広がった。
そこからウェストブルックが5連続得点をあげ、再び2点差に巻き返したが、残り20秒にレナードが決勝プレーともいえるオフェンスリバウンドを獲得。
その後のファウルゲームでは、パーカーとレナードがそれぞれ2本のフリースローをきっちりと沈め、スパーズが敵地での大接戦を制した。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
SAS | 27 | 20 | 25 | 28 | 100 |
OKC | 20 | 22 | 27 | 27 | 96 |
スパーズは、レナードが3本のスリーを含む17本中9本のFG成功で、ゲームハイの31得点、11リバウンドをマーク。試合の大部分でウェストブルックをガードしながら、第4Qにケビン・デュラントがリズムに乗り始めた際にはそちらに回るなど、攻守でチームを引っ張った。また、シリーズ最初の2試合で大暴れしたラマーカス・オルドリッジは、24得点、8リバウンドをあげている。
▼レナード、ダブルダブル
TPもステップアップ
この日はパーカーも6本中3本のスリーを決めるなど好調で、今季プレーオフのベストパフォーマンスとなる19得点、8リバウンド、5アシストを獲得した。
前半はオープンショットを外したり、アンドレ・ロバートソンに2度のダンクを許したりするなど、やや精彩を欠いたが、後半は見事にステップアップして14得点をマーク。特に第4Qに逆転されてからは、完璧なディシジョンメイキングでオフェンスを指揮して、勝利に大貢献した。ちなみにパーカーがプレーオフの試合で6本以上のスリーを打ったのは、2004年以来12年ぶりとなる。
敗れたサンダーは、ウェストブルックが31得点/9リバウンド/8アシスト、デュラントが26得点をそれぞれマークした。
ウェストブルックは、第4Q残り1分でのプットバック・ダンクなどクラッチプレーを披露する一方で、試合を通してタフショットが多く(FG31本中10本)、正念場ではターンオーバーを連発。またレイアップをミスした際には、審判に文句を言ってディフェンスへの戻りが遅くなるなど、ホームでの大事な一戦で悪い癖が出てしまった。
▼グリーン、ブロックからトランジションスリー
ウェストブルックのシュート失敗数(21本)がデュラントのシュートアテンプト数(18本)を超えてしまうというのは、やはりサンダーとしては問題だ。ただ前の試合と同じく、チームディフェンスは良かった。サンダーは他に、サージ・イバカがスリー5本成功で15得点を記録した。
スパーズとサンダーの第4戦は、現地8日に引き続きオクラホマシティーで行われる。
ボックススコア:「NBA」