サンズがブッカー負傷退場もウォリアーズに勝利、球団記録タイの17連勝
NBAでは現地11月30日、ウェスト1位のゴールデンステイト・ウォリアーズと2位のフェニックス・サンズがフットプリント・センターで対戦。サンズが104-96で頂上対決を制し、シーズン18勝3敗でリーグ首位に浮上した。
この日の試合では、デビン・ブッカーが前半にハムストリングの負傷で途中退場。不運なアクシデントでリードスコアラーを失ったサンズは、第2Q途中で最大9点ビハインドに陥るが、連携の取れた好守備ですぐに巻き返して、ハーフタイムまでに逆転に成功する。
後半は終始1~2ゴール差を争う接戦となるが、サンズはクリス・ポールやデアンドレ・エイトンの活躍により大部分でリードを掌握。1点差で迎えた第4Q残り5分からは、ジェイ・クラウダーの連続ジャンパーをきっかけに10-1のランで一気にリードを広げて勝利を掴んだ。
エイトンがチームハイ24得点/11リバウンド、ポールが15得点/11アシストでチームを牽引。クラウダーとジョンソンがそれぞれ14得点をマークと、ブッカー不在の中でステップアップした。
これでサンズは11月を無敗のままで終え、連勝を17に更新。2006-07シーズンに樹立した球団の最長連勝記録に並んだ。
見事なチームディフェンス
今季のサンズはディフェンシブレーティングでリーグ2位の103.5を記録中。この日の試合でも相手に22ターンオーバーを出させる素晴らしいチームディフェンスを披露し、ウォリアーズを今季初めて100点未満に抑えた。
4年目フォワードのミケル・ブリッジズは41分の出場で2得点しかあがられなかったものの、守備面ではステフィン・カリーのマークで本領発揮。4スティールを獲得しつつ、+/-でポールと並ぶチーム最多の+21を記録した。
カリーに対する守備では、エイトンもペリメーターでスイッチした際などに大健闘。この日のカリーはサンズのディフェンスをまったく攻略できず、FG21本中わずか4本成功の12得点に終わっている。
2011年から10年連続でレギュラーシーズン敗退と、2010年代のサンズは完全にドアマットチームと化していた。それが2020年バブルでの8連勝に始まり、11年ぶりに出場した2020-21シーズンのプレイオフでは28年ぶりにNBAファイナル進出を達成。そして今回の17連勝。わずか1~2シーズンで、ここまで急激なV字回復を遂げたチームは他に記憶にない。
一方で、連勝を7で止められたウォリアーズ(18勝3敗)は、ジョーダン・プールがゲームハイ28得点、オットー・ポーターJr.が16得点をマーク。エースのカリーがキャリアで一二を争う絶不調の中で、最後までサンズに1桁点差で食い下がれたという点はポジティブに捉えるべきだろう。
なおサンズとウォリアーズは、3日後の現地12月3日にチェイス・センターで再戦する。
ボックススコア:「NBA」