【GSW-OKC第1戦】サンダーが後半14点差から逆転、敵地でシリーズ初戦に勝利
現地16日にオラクルアリーナ行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ対オクラホマシティー・サンダーのウェスタンカンファレンスファイナル第1戦は、後半を61-42でアウトスコアしたサンダーが108-102で勝利。ウォリアーズに今季プレーオフ初のホーム黒星を与え、シリーズの先手を取った。
この日の試合は、スプラッシュブラザーズが前半にフィールドゴール26本中13本成功の33得点と好スタートを切ったのに対して、サンダーはラッセル・ウェストブルックとケビン・デュラントがFG19本中6本の16得点と苦戦。第1Q終盤からウォリアーズが徐々に主導権を握り始め、第2Q中盤でさっそく二桁点差を獲得する。
その後、一時4点差まで詰め寄ったサンダーは、前半ラスト4分からサージ・イバカをC、デュラントをPFに置くラインアップで、GSWのスモールボールに真っ向勝負を仕掛けるも、ウォリアーズはステファン・カリーとクレイ・トンプソンの連続スリーで再び突き放し、60-47の13点リードで試合を折り返した。
▼カリーの前半ブザービータースリー
第3Q残り9分には点差がこの日最大の14点に広がり、このままウォリアーズが畳み掛けるかと思われたが、サンダーはウェストブルックがピリオド19得点で大爆発して、猛反撃をスタート。第3Qを38-28でアウトスコアして3点差まで巻き返すと、第4Qは開始から16-5のランを仕掛け、残り時間4分30秒でサンダーが8点リードを獲得する。
その後、デュラントが5本連続でシュートに失敗した隙をつき、ウォリアーズは残り2分で1点差まで追い上げるも、そこからサンダーの好守備に阻まれ、逆転はならず。サンダーにシリーズのホームコートアドバンテージを奪われることとなった。
▼デュラントのクラッチショット
オラクルアリーナで大金星をあげたサンダーは、ウェストブルックが27得点、12アシスト、7スティールを記録。最初のフィールドゴール10本中9本を外すスロースタートを切ったが、第3Q中盤でスリーを沈めたのをきっかけに一気にエンジンがかかり、後半24得点で14点ビハインドからのカムバックを牽引した。
▼ウェストブルック
他には、試合時間残り30秒でクラッチショットを沈めたデュラントが、FG成功率33%(30本中10本)ながらも、26得点、10リバウンドを記録。スティーブン・アダムスは、右手負傷の影響をまったく感じさせないフィジカルなパフォーマンスを披露し、16得点/12リバウンドのダブルダブルで勝利に大貢献している。
前半はウォリアーズのペースに引きずり込まれていたサンダーだが、後半はビッグラインアップで勝負し、第3Qと第4Qのリバウンド争いでは30本-19本でウォリアーズを圧倒。さらにターンオーバー数は、前半が10本だったのに対して、第4Qは0本と、勝負所でミスを最小限に抑え、フィールドゴール成功率の低さをカバーした。
▼アダムス
敗れたウォリアーズは、カリーが6本のスリーを沈めて27得点、10リバウンド、7アシストを記録。トンプソンが25得点、ドレイモンド・グリーンが23得点をそれぞれあげている。カリーは、プレーオフの3P成功連続試合数でレジー・ミラーを追い抜き、歴代単独1位の記録を樹立した(45試合連続)。
前半はアップテンポなペースに持ち込んで主導権を握ったウォリアーズだが、後半に入るとショットが決まらなくなり、オフェンスが大幅に失速。特に逆転されてからは、プレーを焦りすぎていたような印象もあり、第4Qはスリー10本中1本に終わった。ESPNによると、ウォリアーズがハーフタイムでの二桁リードから逆転負けを喫するのは、今季レギュラーシーズンとプレーオフを含めて初だという(37勝1敗)。
ウェスタンカンファレンス・ファイナルの第2戦は、現地18日に再びオラクルアリーナで行われる。
ボックススコア:「NBA」