ウォリアーズがペリカンズをスイープ、第2ラウンド進出
現地25日、ゴールデンステイト・ウォリアーズがニューオリンズ・ペリカンズとの第4戦に109-98で快勝。4-0でシリーズスイープを達成し、今季プレーオフ1番乗りで第2ラウンドへの進出を決めた。
第4戦は、序盤から主導権を握ったウォリアーズが第3Qを21-13でアウトスコアし、第4Qまでにリードを21点に拡大。ペリカンズは試合残り時間1分49秒で7点差にまで詰め寄るカムバックをみせるも、そこからウォリアーズの攻撃を抑えることができず、4年ぶりのポストシーズンは全敗に終わった。
▼クラッチタイムでの見事なチームオフェンス
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
GS | 31 | 36 | 21 | 21 | 109 |
NOP | 24 | 30 | 13 | 31 | 98 |
この日のウォリアーズは、ステファン・カリーがゲームハイの39得点、9アシスト、8リバウンドをマーク。ドレイモンド・グリーンは22得点、10リバウンド、8アシスト、クレイ・トンプソンは25得点を記録した。この3人だけで合計21本中13本のスリーポイントを成功させ、チーム全体の約8割にのぼる86得点を挙げている。
▼ステファン・カリー
「カリーが巧妙な選手、素晴らしいシューターだということはわかっていた。どうしようもないよ。スリーポイントラインまでプレッシャーをかけると、ドライブから信じられないショットを決めてくる。ドライブを防ぐために後ろに下がれば、今度はスリーポイントを沈めてくる。究極の選択だ。ガードするのが極めて難しい。だからカリーはMVP候補なんだ」
– アンソニー・デイビス
▼ドレイモンド・グリーン
一方で敗れたペリカンズは、アンソニー・デイビスが20本中14本のフィールドゴールを成功させ、36得点、11リバウンド、3ブロックを記録。またエリック・ゴードンも29得点、5アシストの大奮闘をみせたが、チーム全体で25本中5本しかスリーポイントを決められず、ウォリアーズの火力についていくことができなかった。
▼アンソニー・デイビス
「これで早くても来季の11月までアンソニー・デイビスと対戦しなくて済む。とても嬉しいよ」
– スティーブ・カーHC
ウォリアーズのスイープ勝利という一方的な結果に終わったシリーズだが、各試合をみると予想よりもペリカンズが健闘した印象がある。第1戦は、ペリカンズが25点ビハインドから残り時間20秒で5点差にまでカムバック。続く第2戦はクラッチタイムまで一桁得点差の接戦が続いた。
やはりシリーズの決め手となったのは、ウォリアーズが第4Qの20点差からOTで大逆転勝利を収めた第3戦だ。ESPNのデータによると、プレーオフの歴史で第4Q20点ビハインドからカムバック勝利を果たしたのは、今回のウォリアーズを含めて、2002年セルティックスと2012年クリッパーズの3チームのみだという。
第3戦でのペリカンズの敗因はリバウンド。特に12点リードで迎えた第4Q残り4分からウォリアーズに7本のオフェンシブリバウンドを与えてしまい、その内の5本が直接フィールドゴールとフリースロー(合計10点)につながっている。ペリカンズの選手たちはスタミナの限界だったのか、それとも経験不足が浮き彫りになったのか。コーチも含め、大事な局面でいわゆる“プレーオフバスケットボール”をエクスキュートすることができなかった。
▼ウォリアーズvsペリカンズ、シリーズスタッツ
1試合平均 | GS | NOP |
得点 | 108.8 | 100.8 |
アシスト | 25.8 | 23.3 |
リバウンド | 46.5 | 42.3 |
スティール | 7.3 | 7.5 |
ブロック | 6.3 | 5.8 |
ターンオーバー | 12.3 | 13.5 |
FG% | 44.9% | 45.0% |
3P% | 37.9% | 31.8% |
3P成功数 | 11.8 | 6.8 |
ファーストブレイク得点 | 22.5 | 10.8 |
ペイントエリア得点 | 42.5 | 41.5 |
4試合を通して、カリーはシリーズハイの33.8得点、7.3アシスト、5.3リバウンド、1.3スティール、3P成功率41.7%を平均。合計で20本のスリーポイントを沈めている。
今年がプレーオフデビューとなったデイビスは勝利を手に入れられなかったものの、平均42.9分の出場時間で31.5得点、11リバウンド、3ブロック、FG成功率54%という末恐ろしい数字を記録した。
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ボックススコア:「NBA/Stats」