ボリス・ディアウがポイントガード顔負けのナイスアシスト
サンアントニオ・スパーズが、現地30日にホームで行われたブルックリン・ネッツ戦の第3Qに見事なパスワークを披露し、スタジアムを沸かせた。
スパーズの素早いパス回しから、ボリス・ディアウがペネトレーションとスピンムーブでディフェンダーを引きつけ、ウィングのパティ・ミルズに絶妙なアシスト。流れるようなボールムーブメントでネッツの守備を完全に崩壊させている。
ネッツ戦前半はとにかく噛み合わなかったこの日のスパーズ。最初の24分間でFG成功率39.5%、10ターンオーバーを記録し、フリースローアテンプトはわずか4本のみ。前の試合でキャリアハイを記録したカワイ・レナードも、前半にFG6本中1本成功と出だしは最悪だった。47-42でハーフタイムを迎えたのだが、点差を一桁にキープできたのが不思議なほどだ。
▼前半ラストのジノビリのブザービーターに救われた。この状況でポンプフェイクを入れられるのはさすが!
しかし後半に入ってからは一気に形勢が逆転。まず第3Q開始からトニー・パーカーが4連続でフィールドゴールを決めると、続いてレナードも連続得点に成功。オフェンスがリズムに乗り始めたスパーズは、同時にディフェンスも引き締まり、第3Q終了時で12点のリードを奪取する。
その後も16-6のランで点差をさらに拡大し、第4Q中盤でネッツに白旗を上げさせた。後半のスパーズは、ネッツのFG成功率を28.1%に抑え、60-28でアウトスコアしている。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
BKN | 21 | 26 | 17 | 11 | 75 |
SAS | 25 | 17 | 34 | 26 | 102 |
▼ネッツ戦ショットチャート
スパーズは、レナードが16得点、10リバウンド、2スティールをマーク。他に、ティム・ダンカンが15得点/8リバウンド、マヌ・ジノビリが12得点/5リバウンド/4アシスト、パーカーが10得点/4アシスト/FG62.5%を記録した。
▼ボールハンドルに自信のない選手がレナードの3m以内でドリブルすべきじゃない理由
また前半にチームを引っ張ったラマーカス・オルドリッジは、10得点、11リバウンドのダブルダブルを獲得。グレッグ・ポポビッチHCは試合後、オープンショットをパスする場面がたまに見られるオルドリッジのやや控えめなプレーについて、「慣れてくれば、もっとシュートを打つようになるだろう。今は新入りたちがそうするように、ところどころで遠慮しながら、チームに馴染もうとしている」とコメントしている。
またこの日は、ルーキーのボバン・マリヤノヴィッチがNBA公式戦デビュー。すでに勝敗が決したガベージタイムだったが、大きな声援を受けながら4分半の出場で6得点/5リバウンドをマークし、スパーズファンたちの心を鷲掴みにした。
▼ボバンのNBA初フィールドゴール
この日の勝利により、ダンカン、パーカー、ジノビリの“ビッグスリー”は、トリオとして記念すべき通算540勝目を獲得。これでバード/パリッシュ/マクヘイルの80年代セルティックストリオが保持する歴代記録に並んだ。次にスパーズは、現地11月1日にアウェイでボストン・セルティックスと対戦する。
Image by Keith Allison/Flickr
Video via TimDuncanTheAlmighty/Reddit