セルビア代表のテオドシッチがUSA戦クラッチタイムにミラクルパス
セルビア代表のポイントガード、ミロス・テオドシッチが、現地12日に行われたアメリカ代表とのリオ五輪グループリーグ戦で、再び秀逸なパススキルを披露した。
94-89の僅差で迎えた第4Q残り1分30秒の正念場、5点差を追いかけるセルビアのテオドシッチは、ピック&ロールからスプリットでディフェンダーの間を突破し、ゴール下にペネトレイト。そのままレイアップにいくと見せかけてディフェンダーを引きつけてから、ウィングで待機していたボグダン・ボグダノヴィッチに向けて、背中越しにノールックでキックアウトパスを通す。
ボグダノビッチのスリーが外れたため、アシストにはならなかったが、この咄嗟の判断力と視野の広さは見事。2ゴール差のクラッチタイムでこんなプレーを仕掛けてくるところも素晴らしい。
その後試合は、テオドシッチがフリースロー2本を成功させ、セルビアが3点差まで迫るが、そこからアメリカは終了のブザーまで何とかゴールを死守。セルビアは最後のポゼッションでオーバータイムに持ち込むチャンスを手にするも、残り4秒にボグダノビッチが放ったスリーは惜しくもリムにはじかれ、アメリカが大番狂わせを回避して今大会無敗を維持した。
▼最後のポゼッションでシューターを完全ノーマークにしてしまったUSA
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
USA | 27 | 23 | 22 | 22 | 94 |
SRB | 15 | 26 | 21 | 29 | 91 |
グループリーグを4勝0敗としたチームUSAは、カイリー・アービングがチームハイの15得点/5アシスト、デアンドレ・ジョーダンが13得点をマーク。ケビン・デュラント、ポール・ジョージ、カーメロ・アンソニーの3人がそれぞれ12得点を記録している。
王者相手に大善戦したセルビアは、デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチが、スクリーン&ロールなどからインサイドでフィールドゴールを量産し、ゲームハイの25得点、FG成功率73%と大活躍。テオドシッチは16得点、6アシストをあげた。
ボックススコア:「FIBA」