2018年の「キング牧師記念日」は5選手が退場の大荒れ
2018年の「マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの日」(キング牧師記念日)はNBAが荒れた。
現地1月15日のNBAでは11試合が行われ、乱闘などがあったわけではないが、合計で21回のテクニカルファウルがコールされ、5選手が退場処分となった。退場となったのは、カイル・ラウリー、ベン・シモンズ、ラッセル・ウェストブルック、ブレイク・グリフィン、トレバー・アリーザの5選手だ。
まずウェルズファーゴ・センターで行われたラプターズ対76ers戦では、ラウリーとシモンズが試合終了直前の第4Q残り6秒に口論となり、2人同時に退場。
コートを後にする際に、シモンズはラウリーに向けて「廊下に出てこいよ」というジェスチャーをし、ラウリーもやる気満々だった様子。「Sportsnet」のMichael Grange記者によれば、ラウリーは実際に廊下で待っていたそうだが、シモンズはそのままロッカールームに引き下がったという。
続いて、チェサピーク・エナジー・アリーナで行われたサンダー対キングス戦では、ラッセル・ウェストブルックが退場。第4Q終盤に、顔面を叩かれたらしきプレイでトラベリングを取られたことに腹を立て、審判に激しく抗議したところ、2つ目のテクニカルファウルをコールされた。
そして最後は、ステイプルズ・センターで行われたクリッパーズ対ロケッツ戦から、ブレイク・グリフィンとトレバー・アリーザが第4Q残り1分で同時に退場。最初アリーザは、ベンチでヤジを飛ばしていたオースティン・リバースと口論していたようだが、その間にグリフィンが割って入り、審判は状況がエスカレートしないよう、すぐに2人に退場を言い渡した。
この日は、クリス・ポールにとって初の古巣凱旋で、前半にはトリビュートビデオも上映されたが、クリッパーズは序盤からリベンジと言わんばかりにアグレッシブにプレイ。特に元相棒のグリフィンは、試合前にポールと握手を交わさなかったり、睨み合いになったりと敵意むき出しで、第4Q終盤にはロケッツのマイク・ダントーニHCと激しい口論になり、ダブルテクニカルファウルがコールされている。ダントーニHCによると、グリフィンに軽く体当たりをされたという。
試合は113-102でクリッパーズが勝利した。
ESPNのAdrian Wojnarowski記者によると、試合後にはチームの間でちょっとした騒ぎがあり、怒りの収まらなかったアリーザがロケッツの選手数名と一緒にクリッパーズのロッカールームに押し入ろうとした模様。アリーザがリバースにブチ切れていたとか、クリス・ポールとジェイムス・ハーデンがアリーザを止めようとしていたとか、様々な情報が出ているが、詳細については現在リーグが調査中だ。
報道によれば、ロケッツの選手たちが隠し通路的なルートからクリッパーズ・ロッカールームへの侵入を試みる中、なぜかクリント・カペラだけがメインの廊下を通ってロッカールームに辿り着き、フロントドアをノックしていたとのこと。すぐにクリッパーズのスタッフから締め出されると、しばしドアの前で呆然と立ち尽くした後、ロケッツのロッカールームへと引き上げていったという。
なおこの一連の騒動でステイプルズ・センターに警察が呼ばれたらしく、そのことを耳にしたレジェンドのシャックとバークレーはスタジオで大爆笑していた。
https://twitter.com/NBAonTNT/status/953283648865759233
「NBAで16年間プレイし、テレビの仕事を18年やってきたが、警察が呼ばれたなんてのは今回が初めてだ。警察が来たって?ジョークだろ?」
– チャールズ・バークレー
「『もしもし警察ですか?ブレイク・グリフィンです。ステイプルズ・センターにいます。私は身長210cm/体重100kgで、最もパワフルなNBA選手の一人です。クリス・ポールにやられそうです。早く助けに来てください!』」
– チャールズ・バークレー
参考記事:「ESPN」