【サンデーレポート Vol.41】11月16日~22日:ウォリアーズ or シクサーズ?
NBA2015-16シーズン第4週の気になるトピックやハイライト動画をざっとまとめました。サンデーレポートは毎週日曜日にアップします。
【Vol.41】2015-16第4週 – 11月16日~22日
順位表(現地11月21日):
ウェスト | イースト | |||
1 | GSW | 14-0 | CLE | 10-3 |
2 | SAS | 10-3 | MIA | 8-4 |
3 | DAL | 9-4 | CHI | 8-4 |
4 | PHX | 7-5 | IND | 8-5 |
5 | OKC | 7-6 | ATL | 9-6 |
6 | UTA | 6-6 | WAS | 6-4 |
7 | LAC | 6-6 | BOS | 7-5 |
8 | MEM | 7-7 | NYK | 8-6 |
9 | DEN | 6-7 | TOR | 8-6 |
10 | MIN | 5-8 | DET | 7-6 |
11 | HOU | 5-9 | CHA | 7-6 |
12 | POR | 5-9 | ORL | 6-7 |
13 | SAC | 5-9 | MIL | 5-8 |
14 | LAL | 2-10 | BKN | 2-11 |
15 | NOP | 2-11 | PHI | 0-14 |
トピック:
・ウォリアーズはいつ負けるんだ?
今週行われたクリッパーズ戦とブルズ戦のバック・トゥ・バック2試合を僅差で制し、開幕から14連勝無敗を達成したゴールデンステイト・ウォリアーズ。今季は得点、フィールドゴール数、FG成功率、3P成功率、3P成功数、アシスト数でリーグ1位を記録し、平均得失点差が+14.5点と別次元の強さでNBAを席巻している。
特に恐ろしいのは、第4Qのクラッチタイムに登場するカリー/トンプソン/イグダーラ/バーンズ/グリーンのスモールボールラインアップだ。
この5人の組み合わせは今季11試合で合計54分プレーしており、FG成功率63.7%(91本中58本)、3P成功率62.8%(43本中27本)で186点を記録。その一方で、相手のFG成功率を39.4%(104本中41本)に抑え、失点が112点しかない。つまり、1分間にFG1本以上(2分間にスリー1本)のペースでシュートを決めながら、54分間で対戦相手を186-112の74点差でアウトスコアしているのだ。これはもう恐ろしいなんてレベルじゃない。
最強スモールラインアップの軸となっているのが、ステファン・カリーとドレイモンド・グリーンによるピック&ロール。この攻撃パターンには、どのチームも今のところ防御策をまったく見いだせていない状態だ。
例えば、ピック&ロールでグリーンのディフェンダーがカリーにスイッチしてしまうと、アイソレーションでミスマッチを突かれて好き放題やられてしまう。ペリメーターの1 on 1でカリーをガードできるビッグマンなんてほとんどいない(アンソニー・デイビス?)。カリーのマークマンが上手くスクリーンをかわせればいいのだが、もしアンダーしたり、少しでももたついてしまうと、クイックリリースから高確率のスリーを食らうことになる。
▼ケース1
▼ケース2
また、カリーを3Pラインの外でトラップしたとしても、すぐにグリーンにボールが渡り、4on3の状況が生まれる。こうなるとディフェンスはパニックだ。ヘルプがクローズアウトに飛んで来れば、グリーンはドライブからレイアップ、もしくはウィングやコーナーでフリーのシューターにパス。もしヘルプが来なければ、グリーンがそのままスリーを打てばいい(今季グリーンの3P成功率は42.3%)。
▼ケース3
このピック&ロールに対してキャブスやクリッパーズが用いたのは、カリーをトラップしてから、グリーンに迅速なヘルプディフェンスを送り、イグダーラにコーナースリーを打たせて、外れるのを祈るという戦略だが、試合結果を見る限りあまり効果的ではない。イグダーラは大事な場面でちゃんとシュートを決めてくる選手なのだ。
スイッチでミスマッチを作らないため、ビッグマンではなくウィング選手にグリーンをマークさせるチームもあるが、そうなればバーンズもしくはイグダーラをスクリーナーに使うだけ。ウォリアーズは、どんな戦略に対しても柔軟なカウンターを持っており、とにかく隙がない。
このスモールボールはどうすれば止められる?
▼グリーンのスクリーン
・シクサーズはいつ勝てるんだ?
ウォリアーズのまさに対極の位置に存在するのがフィラデルフィア・76ersだ。
現地21日のマイアミ・ヒート戦では後半開始直後で最大17点差を奪い、第4Q中盤でも87-77の10点リードと勝利まであとわずかだったが、そこからラスト7分でフィールドゴール成功1本と見事にメルトダウン(しかもその1本はすでに勝負が決した残り3秒で)。19-4のランで一気に逆転され、今季開幕から14連敗を喫した。
シクサーズは昨季も歴代ワースト2位記録となる開幕17連敗でシーズンをスタート(ワーストは2009年のネッツで開幕18連敗)。二季連続で0勝11敗以上を記録したチームは史上初めてだ。さらに今季は平均得失点差が-14.1点で昨季(-9.0)よりも悪い。
またシクサーズは昨季の3月25日から1度も勝利を上げておらず、通算で24連敗中となってる。
シクサーズの初勝利とウォリアーズの初敗北、どちらが先にくるだろうか…?それぞれの今後5試合のスケジュールは以下の通り:
ウォリアーズ | シクサーズ |
@DEN | @MIN |
LAL | @BOS |
@PHX | @HOU |
SAC | @MEM |
@UTA | LAL |
動画:
1.J.Willの40歳誕生日記念
2.コービーとダークがすごく楽しそう
3.ナーレンズ・ノエル
4.ポール・ジョージ、34得点
5.それでも笛は鳴らない
h/t jonathanlaniado
6.J.Rとラブのハンドシェイク
7.キングスのベビーレース
8.カリーのドリブル練習風景
・今週の一枚: TDとADの過去4シーズン比較
36~39歳のダンカンと19歳~22歳のデイビスのスタッツ。
Thumbnail via YouTube/NBA