ドラ1のパオロ・バンケロとドラ3のジャバリ・スミスJr.、サマーリーグでプロ初対決
現地7月7日、NBAでは2022サマーリーグ本戦がラスベガスのトーマス&マック・センターで開幕。初日にはオーランド・マジックとヒューストン・ロケッツが試合を行い、2022年ドラフト1位指名のパオロ・バンケロと3位指名のジャバリ・スミスJr.によるプロ入り後初対決がさっそく実現した。
試合は、第2Q以降を圧倒したマジックが91-77で快勝。プロデビューだったバンケロが17得点/6アシストでマジックの勝利に大貢献している。
26分の出場でFG12本中5本成功から17得点と、スタッツだけを見ればそれほど突出したものではないが、ドリブルやパスを含め、バンケロのスキルレベルの高さに驚かされた。
208cmの長身ながらペリメーターでのボールハンドルが上手く、ミスマッチを的確に攻めながらオープンシューターを見つけるといった“正しいチームプレイ”もできる若手。特にコートビジョンが想像以上で、第2中盤にはスティールからドリブルでトランジションを展開し、コーナーのシューターに完璧なキックアウトパスを放つファインプレイを披露した。
一方で敗れたロケッツでは、先発出場したジャバリ・スミスJr.が10本中4本のフィールドゴール成功から10得点/7リバウンドをマーク。最初の2022年ドラフトトップ指名の直接対決は、バンケロに軍配が上がった。
現時点で2人のポテンシャルを比較すると、1位指名のバンケロがオンボールで活きるエースタイプなのに対し、スミスJr.は究極の3&D的な選手。スミスJr.はチームメイトのレベルが高ければ高いほど本領を発揮できるタイプだと思うので、レギュラーシーズンでの活躍に期待したい。
同日は他に、デトロイト・ピストンズとポートランド・トレイルブレイザーズがラスベガス大会初日を対戦。2022ドラフトでピストンズから全体5位指名を受けたガードのジェイデン・アイビーが20得点/6アシストをマークした。
アイビーは、高い身体能力を活かしたドライブやスラッシュを得意とするコンボガード。昨年ドラフト1位のケイド・カニングハムとの相性は抜群なはずだ。
一方で敗れたブレイザーズは、7位指名新人のシェイドン・シャープが前半に肩を負傷。試合開始6分で負傷退場する不運に見舞われた。
ボックススコア:「ESPN」