NBAファイナル2021:バックスが第3戦に圧勝、ヤニスは2試合連続で40得点ダブルダブル
ミルウォーキー・バックスが現地11日、本拠地ファイサーブ・フォーラムで行われたフェニックス・サンズとのNBAファイナル第3戦に120-100で快勝。シリーズを1勝2敗とした。
バックスがNBAファイナルで白星をあげるのは1974年以来となる。
第2Q序盤で6点ビハインドを背負っていたこの日のバックスは、ピリオド残り9分間を30-9でアウトスコアし、ハーフタイムで15点リードを奪取。第3Qに一時4点差まで追い上げられたが、そこからドリュー・ホリデーの連続スリーをきっかけに20-6のランを展開して一気に畳みかけた。
アンストッパブル
この日のバックスは、ヤニス・アデトクンボが41得点、13リバウンド、6アシストを記録と、第2戦に続いて大暴れ。成功させたフィールドゴール14本すべてがペイントエリア内とインサイドを完全に支配し、特にスクリーン&ロールからのフィニッシュやプットバックといったビッグマン的なプレイが凄まじかった。
バックスにとってマストウィンだった第3戦でのアデトクンボは、とにかくフィジカルで相手守備を圧倒。しかも苦手なフリースローも17本中13本成功と絶好調だった。
NBAによると、ファイナルで2試合連続で40得点ダブルダブルをマークしたのは、シャキール・オニールとレブロン・ジェームズに次いで、この日のアデトクンボが史上3人目だという。
バックスはアデトクンボの他、ドリュー・ホリデーが21得点/9アシスト、クリス・ミドルトンが18得点で勝利に貢献。ディフェンスも非常に良く、第2戦ではサンズにコーナースリーを17本も打たれてしまったが、第3戦ではわずか3本に抑えることに成功した。
▼見事なチームワーク
ファウルトラブル
敗れたサンズは、19得点/9アシスト、デアンドレ・エイトンとジェイ・クロウダーがそれぞれ18得点で奮闘。エイトンは前半好調だったが、第3Q開始直後に4つ目のファウルを取られてベンチに下がることを余儀なくされ、後半のプレイタイムがわずか5分に終わっている。
エイトンのファウルトラブルに加え、この日はデビン・ブッカーもFG14本中3本の10得点と不調。ダリオ・シャリッチの戦線離脱が大きく響く形となった。
▼キャメロン・ジョンソンのポスタライズダンク
サンズにとって今後の課題は、どれだけファウルを回避しつつ、アデトクンボをスローダウンできるか。アデトクンボがオンボールメインのポゼッションなら、スリーやミッドレンジを打たせるように離れて守りつつ、ペネトレーションに対してインサイドに壁を作るのが正解だが、この日の試合のようにスクリーナーとして活躍されると対応が極めて難しい。
バックスが第3戦に大勝したことで、6~7試合に及ぶ長丁場になる気配が濃厚になった今年のNBAファイナル。シリーズ第4戦は現地14日に再びミルウォーキーで行われる。
ボックススコア:「NBA」