バックスが45年ぶりにリーグ首位確定
ミルウォーキー・バックスが現地4日、ウェルズ・ファーゴ・センターで行われたフィラデルフィア・76ersとのロードゲームに128-122で勝利。シーズン成績を59勝20敗として、残り3試合の時点で2位のトロント・ラプターズに3ゲーム差を付け、今季リーグ首位の座を確定させた。
バックスがレギュラーシーズンにリーグトップの成績を記録するのは、カリーム・アブドゥル・ジャバー時代の1973-74シーン以来45年ぶりで、球団史上3回目となる。
先発PGのエリック・ブレッドソーが開始2分半で退場処分となってしまったこの日のバックスは、ヤニス・アデトクンボが45得点、12リバウンド、6アシストでチームを牽引。第4Q残り2分30秒で5点ビハインドを背負うも、そこからアデトクンボやジョージ・ヒルの奮闘により15-4のランで試合をクローズし、逆転勝利を手にした。
▼ヤニスvsエンビード
アデトクンボは守備でも大活躍し、ジョエル・エンビードのショットを4回もブロック。バックスはアデトクンボの他に、クリス・ミドルトンが22得点、勝負所で3連続フィールドゴールを決めたヒルが20得点をあげている。
ジミー・バトラーが不在だった76ersは、3試合の欠場から復帰したエンビードが34得点、13アシスト、13リバウンドでキャリア2度目のトリプルダブルを達成。J.J.・レディックが29得点を獲得した。
45年ぶりのファイナル進出なるか?
最後にリーグ首位となった時のバックス(1973-74)はファイナルまでコマを進めたが、今年のチームはどこまで行けるだろうか?
今季バックスはオフェンスでリーグ3位、ディフェンスでリーグ1位の数字を記録中。1試合の平均得失点差はリーグダントツトップの+9.3で、シーズン59勝のうち45試合が二桁点差での快勝だ。成績の面でもスタッツの面でも、ウォリアーズがいないシーズンであれば優勝の最有力候補とされるチームだろう。
ポストシーズンでの経験不足を指摘する声も出ているが、アデトクンボとミドルトンのオールスターコンビは、第1ラウンドこそ突破できていないものの、プレイオフの試合でステップアップしてきた実績がある。特に昨季イースト第1ラウンドでのミドルトンはスーパースター級の活躍を見せた(7試合で平均24.7得点/スリー成功率61%)。
なお1973-74シーズンのカリーム・アブドゥル・ジャバーは、キャリア3度目のMVPを受賞し、バックスをイースト制覇に導いた。今季アデトクンボのパフォーマンスは、全盛期真っただ中だった26歳当時のカリームと比べても見劣りしないレベルだ。
▼ヤニス24歳とカリーム26歳
ヤニス | カリーム | |
シーズン | 2018-19 | 1973-74 |
年齢 | 24 | 26 |
得点 | 27.7 | 27.0 |
リバウンド | 12.5 | 14.5 |
アシスト | 5.9 | 4.8 |
スティール | 1.3 | 1.4 |
ブロック | 1.5 | 3.5 |
FG成功率 | 57.7% | 53.9% |
ボックススコア:「NBA」