ホリデーが終盤に攻守でステップアップ、バックスがセミファイナル第5戦に逆転勝利
ミルウォーキー・バックスが現地11日、TDガーデンで行われたボストン・セルティックスとのイースト準決勝第5戦に110-107で勝利。シリーズを3勝2敗とし、カンファレンスファイナル進出に王手をかけた。
この日のバックスは、ヤニス・アデトクンボが40得点/11リバウンドのダブルダブルでチームを牽引。第4Q終盤には、ドリュー・ホリデーが攻守で値千金のプレイを連発して、バックスに勝利を呼び寄せる。
ホリデーは、3点ビハインドで迎えた残り時間42秒に同点のスリーを沈めると、残り6秒には逆転を狙ったマーカス・スマートのレイアップをブロック。さらに試合最後のポゼッションでは、ドリブル中のスマートからオンボールのスティールを獲得し、立て続けに値千金の守備プレイを決めた。
▼終盤の攻防
ホリデー
第5戦でのバックスは、第4Q残り2分からセルティックスを11-2でアウトスコアして逆転。アデトクンボの他には、ホリデーが24得点/8アシスト、ボビー・ポーティスが14得点/15リバウンドで勝利に貢献した。
ちょうど2年前のオフシーズン、バックスはドラフト1巡目指名権3つと1巡目スワップ権2つ(+エリック・ブレッドソーとジョージ・ヒル)を放出して、ニューオリンズ・ペリカンズからホリデーを獲得。
1巡目指名権の2つ(2025年と2027年)が保護なしだったため、正直なところトレード成立当初は「バックスがカモられた」とすら感じたが、振り返ってみると、近年のNBAで最も意味のあるトレードの一つだったと言える。
ホリデーのトレード成立から間もなく、フランチャイズスターのヤニス・アデトクンボが5年/2億2820万ドル(約236億円)でバックスと延長契約に合意。バックスはその年に50年ぶりのリーグ制覇を果たした。
ホリデーは昨季ファイナルでも、正念場で幾度となくステップアップ。そして今回のクラッチタイムのおける値千金のディフェンス。バックスがホリデーのトレードで多くのアセットを犠牲にしたのは確かだが、そのおかげで今の成功を手にできているのは間違いない。
一方で敗れたセルティックスは、ジェイソン・テイタムが34得点、ジェイレン・ブラウンが26得点をマーク。第4序盤で14点リードと主導権を握っていたが、そこからオフェンスがアイソレーションばかりの単調なパターンに陥ってしまい、バックスにカムバックの隙を与えてしまった。
バックスとセルティックスのシリーズ第6戦は、現地13日にミルウォーキーで行われる。
ボックススコア:「NBA」