ネッツ27位指名新人のキャム・トーマスがレイカーズとの2021プレシーズン開幕戦で大活躍
NBAでは現地10月3日、2021-22プレシーズンが開幕。ブルックリン・ネッツとロサンゼルス・レイカーズがステイプルズ・センターで対戦し、ネッツが123-97の快勝を収めた。
東西のスーパーチーム対決ということで注目を集めていた今年のプレシーズン開幕戦だが、残念ながらネッツからケビン・デュラント、ジェイムス・ハーデン、カイリー・アービングのビッグスリー、さらにレイカーズからレブロン・ジェームズとラッセル・ウェストブルックが欠場。そんなスター不在のゲームで最も存在感を示したのは、2021年ドラフト27位指名のキャメロン・トーマスだった。
トーマスはこの日のプレシーズンデビュー戦にベンチ出場から22分出場。FG14本週7本を成功させて、ゲーム最多となる21得点をマークした。
キャム・トーマスは得点力に長けた19歳のガードで、昨季のNCAAではフレッシュマンとして最多となる23得点を平均。さらに今年8月に開催されたNBAサマーリーグでは、新人選手として歴代サマーリーグ3位となる平均27.0得点を記録し、MVPに輝いている。
試合後トーマスは、「NBAのベテランたちとプレイする最初の試合としては上出来だった思う。ここからさらに成長を続けていきたい」とプレシーズンデビュー戦でのパフォーマンスについてコメントした。
27位まで指名順位が落ちたことが少し不思議に思えるトーマスだが、2021-22シーズンのネッツでどれだけプレイタイムを稼げるかは不明。今季ネッツのガードローテーションには、ジェイムス・ハーデンとカイリー・アービング、パティ・ミルズの大ベテランたちが前にいる。
27位指名
近年のNBAでは、2013年のルディ・ゴベアや2016年のパスカル・シアカムをはじめ、ドラフト27位指名に大当たりの選手が多い:
▼2013~2018年の27位指名
- 2013:ルディ・ゴベア
- 2014:ボグダン・ボグダノビッチ
- 2015:ラリー・ナンスJr.
- 2016:パスカル・シアカム
- 2017:カイル・クーズマ
- 2018:ロバート・ウィリアムズ三世
ゴベアとシアカムはオールスター経験者。他の4人は、多くのチームでスターターに入れるレベルの選手だ。ネッツ新人のトーマスも、この面子に仲間入りできるポテンシャルを確実に持っている。
なお2019年27位指名のフィオンドゥ・カベンゲリと2020年のウドカ・アザブーキーは、今のところブレイクしそうな兆しはない。ただ今でこそトップクラスの選手として活躍するゴベアやシアカムも、デビュー当初はそれぞれのチームでローテーションの最後尾。ここまでの選手に成長するなんて、誰にも予想できなかった。
同日の試合ではトーマスの他、ネッツのもう1人の新人(29位指名)であるデイロン・シャープが13得点、7リバウンドで活躍。またベテラン勢からは、新顔のポール・ミルサップがスタメン出場で10得点/10リバウンドのダブルダブルをマークしている。
一方で敗れたレイカーズは、今夏FAで加入したマリック・モンクがチームハイ15得点で奮闘。唯一のオールスターだったアンソニー・デイビスはわずか11分の出場にとどまり、ドワイト・ハワードは13分の出場でファウルアウトとなった。
ボックススコア:「NBA」