カーメロ・アンソニー、ESPNランキング64位に怒り
ESPNが毎年恒例NBAプレイヤーランキングTop100の2017-18版を発表している。
毎回のように特定のスタープレイヤーを低く評価し、選手やファンたちから反感を買っている同ランキングだが、今回もしっかりとやらかしている。最も大きな波紋を呼んでいるのは、カーメロ・アンソニーの順位についてだ。
今年のESPNランキングは、昨季に22.4得点を平均したアンソニーを64位にランク付け。セルティックスのマーカス・スマート(65位)とルーキーのロンゾ・ボール(63位)の間で、ダニー・グリーン(59位)やハリソン・バーンズ(58位)、マルコム・ブログドン(56位)よりも低い順位となっている。
ESPNランキング70位~61位:
- クリント・カペラ
- サージ・イバカ
- アーロン・ゴードン
- パティ・ミルズ
- ニコラス・バトゥーム
- マーカス・スマート
- カーメロ・アンソニー
- ロンゾ・ボール
- エリック・ゴードン
- エイブリー・ブラッドリー
今年で33歳となるアンソニーが以前よりも衰えてきたのは確かだが、それでもキャリア14シーズンで毎年20得点以上を平均してきた選手が64位は、さすがに低すぎる気がする(キャリアを通して毎シーズン平均20得点超えしているのは、歴代でジョーダン、レブロン、デュラント、カーメロ、ボブ・ペティットの5選手のみ)。特に、まだNBAの公式戦でプレイしていないルーキーのロンゾ・ボールよりも下というのは意味が分からない。
このランキングに対して、アンソニーはインスタグラムで「ESPN、そんなに露骨にディスリスペクトするのはよせ」と苦言。
他の選手たちも今回のランキングには呆れている様子で、カーメロの専属トレーナーであるChris Brickleyの「ESPNはアクセス数が欲しいから、わざと物議を醸そうとしている」というインスタ投稿に対し、ケビン・デュラントが「ESPNに死を(笑)」とコメント。31位にランク付けされたC.J.マッカラムも皮肉たっぷりのツイートを発信していた。
「僕たちでへなちょこジャーナリストたちのランキングを始めるべきだ。長所と短所、そして“ソース”をでっち上げる能力などの詳細も一緒にね」
– C.J.マッカラム
またリーグ関係者や同業のメディアメンバーたちからの評判もあまり良くないようで、ロケッツGMのダレル・モーリーは「ESPNとSIのTop100ランキングは今のところ乱数発生器のよう」とツイート。Bleacher Reporのハワード・ベック記者は、「ESPNは天才。主観的なランキングを作り、NBA選手を怒らせ、それをネタにディベート番組を作る。その繰り返し」と指摘した。
NBA2Kのレーティングなどでもそうだが、こういったランキングで、すべての人を納得させる答えを出すのは不可能だ。特に人気と実績のあるスター選手の扱いが難しい。2015年にはESPNランキングでコービー・ブライアントが93位、昨年はSIのランキングでデマー・デローザンが46位にランク付けされ、それぞれ炎上した。
2017-18ESPNランキングは、現地13日の時点で31位まで発表されており、毎年過小評価を受けているデローザンは、昨季(30位)よりも順位を落として39位。来季リーグでデローザンよりも活躍しそうな選手が38人もいるだろうか…。
ESPNランキング40位~31位:
- アル・ホーフォード
- デマー・デローザン
- ジェイ・クロウダー
- エリック・ブレッドソー
- マイルズ・ターナー
- クリス・ミドルトン
- ケンバ・ウォーカー
- アイザイア・トーマス
- ジョエル・エンビード
- C.J.マッカラム
今年のTop10は現地15日に発表される。
ソース:「ESPN」