セルティックスがカンファレンスファイナル進出
ボストン・セルティックスが現地15日、本拠地TDガーデンで行われたワシントン・ウィザーズとのイースタンカンファレンス・セミファイナル第7戦に115-105で勝利。シリーズを4勝3敗で制し、2012年以来5年ぶりとなるカンファレンス決勝進出を決めた。
▼試合前のTDガーデン
オリニク覚醒
第3Q終了時で2ゴール差とシリーズ最終戦にふさわしい大接戦となったこの日の試合。両チームにとって今シーズン最も大事なピリオドでヒーローとなったのは、アイザイア・トーマスやジョン・ウォールらオールスターではなく、ベンチ出場のケリー・オリニクだった。
勝負所でウィザーズの守備がアイザイア・トーマスに集中する中、オリニクはオープンショットを2本連続で沈めて勢いに乗ると、その後もロングレンジやドライブ、ポストアップなどあらゆる角度からスコア。第4QだけでFG6本中5本の14得点をあげて、クラッチタイムのセルティックスを引っ張った。
▼第7戦の大舞台でPOキャリアハイ
オリニクは28分の出場でプレーオフ自己ベストの26得点、4アシストを獲得。第4Qの終盤でチェックアウトした際には、ガーデンの観客席から盛大なスタンディングオベーションと共に「ケリー」コールが巻き起こった。セルティックスのベンチ選手がプレーオフの試合で25得点以上をマークしたのは、2009年5月6日オーランド・マジック戦のエディ・ハウス(31得点)以来初となる。
セルティックスは他に、トーマスが29得点/12アシスト、アル・ホーフォードが15得点、ジェイ・クラウダーが14得点を記録。ルーキーのジェイレン・ブラウンはハッスルプレイなどで大貢献し、20分の出場で9得点をあげた。
▼ルーキーもステップアップ
ベンチスコアで大差
敗れたウィザーズは、ブラッドリー・ビールが38得点で大奮闘した他、オットー・ポーターJr.が20得点、マーキーフ・モリスが18得点をマーク。第6戦で決勝スリーを決めたジョン・ウォールは18得点/11アシストを記録したもののジャンプショットの調子が悪く、特に後半からは疲れもあったのか、インサイドへのドライブが減って攻めが消極的になり、第3Q残り7分から10本連続でフィールドゴールに失敗して試合を終えることとなった。
この日の試合で最も大きな差がついたのはベンチの貢献度で、セルティックスは48得点/1ターンオーバー。対するウィザーズは、ボグダノビッチが前半にスコアした5得点のみだった(2ターンオーバー)。
▼ビールは第4Qに12得点
セルティックスは、カンファレンス決勝で王者クリーブランド・キャバリアーズと対戦。第1戦は現地17日にクリーブランドで行われる。
ボックススコア:「NBA」