チャンシー・ビラップスがブレイザーズの次期ヘッドコーチ就任へ
テリー・ストッツの後任となるポートランド・トレイルブレイザーズの次期ヘッドコーチは、2004年ファイナルMVPのチャンシー・ビラップスに決まる模様だ。
『The Athletic』によると、現地25日の時点でビラップスとブレイザーズはHC契約の最終調整に入っているとのこと。ビラップスはクリッパーズのアシスタントコーチであり、現在プレイオフシリーズの真っ只中だが、『NBC Sports』によれば両者はすでに口頭合意しており、今週末中に契約が正式に成立する見込みだという。
ビラップスは現在44歳と若く、NBAでのコーチングの経験は今季クリッパーズでのアシスタントとしての1年のみだ。
現役時代のビラップスは、デトロイト・ピストンズやデンバー・ナゲッツ、クリッパーズなど7チームで17シーズンをプレイ。オールスター5回やオールNBAチーム3回など数々の功績を残し、2004年にはピストンズの司令塔としてチームを14年ぶりの優勝に導き、ファイナルMVPに輝いている。
2014年に引退した後は、NBAのコメンテーターやアナリストとしてメディアで活躍しつつ、2017年からは3on3のプロリーグ「BIG3」にも所属。2020年のオフシーズンにタロン・ルーHCのアシスタントとして、クリッパーズのコーチングチーム入りした。
今季ブレイザーズは42勝30敗のウェスト6位シードで8年連続となるプレイオフ進出を果たすも、最初のシリーズで先発バックコート不在のナゲッツに2勝4敗で敗北。ここ5シーズン中4シーズンで第1ラウンド敗退を喫することとなった。
フランチャイズスターのデイミアン・リラードはシリーズ後の会見で「優勝を狙うには今のチームでは力不足」とコメント。ブレイザーズはシーズンが終了した翌日にテリー・ストッツHCと決別と、さっそくチームのテコ入れに乗り出した。
ビラップスは強いリーダーシップと高いバスケットボールIQの持ち主で、現役の頃からコーチに向いているだろうと言われていた選手。その頭脳を活かしてどんな采配を見せるのか楽しみだ。
参考記事:「ESPN」