ドラ2のチェット・ホルムグレン、SLデビュー戦で絶大な存在感を発揮
2022年NBAドラフト全体2位指名のチェット・ホルムグレンが、鮮烈なサマーリーグデビューを飾った。
NBAでは現地7月5日、ユタ州で『2022ソルトレークシティー・サマーリーグ』が開幕し、オクラホマシティ・サンダーとユタ・ジャズが対戦。スーパールーキーのホルムグレンが23得点、7リバウンド、4アシスト、6ブロックのオールラウンドな大活躍で、サンダーを98-77での快勝に導いた。
OKCの先発センターとしてサマーリーグデビュー戦に臨んだホルムグレンは、24分の出場でポテンシャルを存分に発揮。
オフェンスでは、7フッターとしては珍しいほどスムーズなムーブから、ノビツキーやデュラントを彷彿させるプルアップ・ジャンパーを何本も披露。またディフェンスでも、自分より10cm以上身長の高いタッコ・フォールをインサイドで2度もブロックするなど、攻守でサイズとスキルを活かしたプレーを見せつけた。
ホルムグレンは、216cmの長身にガードスキルを持ち合わせたユニコーン的な超逸材。“バージョンアップしたパウ・ガソル(スリーとリム守備の機能追加)”、もしくは“オフェンススキルの高いルディ・ゴベア”といった、究極のセンターへと進化できるポテンシャルを持っている。
なおESPNによると、この日ホルムグレンがマークした6ブロックは大会新記録とのこと。試合後、ホルムグレンはサマーリーグ記録樹立について、「たった6本が最多記録?それならもう一度自分で塗り替えるよ」と自信満々にコメントした。
▼まるでKD
サンダーはホルムグレンの他、ジョシュ・ギディーが14得点/11アシストのダブルダブルで勝利に貢献。今年のドラフトを経て、サンダーはようやく“タンキング期”を終えて次のステージに進む準備が整った印象だ。
この日の試合で大活躍したホルムグレンとギディーに加え、現チームエースのシェイ・ギルジアス・アレクサンダーはすでにオールスター級のプレイヤー。2019年ドラフト23位指名のダリアス・ベイズリーと2021年ドラフト18位指名のトレ・マンが昨季後半にブレイクし、さらに守備のスペシャリストであるルー・ドートとは今オフに5年/8750ドルで再契約を結んでいる。
SGA/ギディー/ホルムグラン/ドート/マン/ベイズリーの6人は、いずれも24歳以下の若手。サンダーが若手コアをしっかりと育成できるなら、2~3年後にウェストの強豪チームへと返り咲いても不思議ではない。
ボックススコア:「NBA」