ウォリアーズ新加入のクリス・ポール、移籍後初会見でしわくちゃのユニフォームを渡される
クリス・ポールのゴールデンステイト・ウォリアーズへの電撃移籍は、現時点で今オフシーズン最大のサプライズの一つといえるだろう。
2010年代にはクリッパーズとロケッツの主力選手として、王朝ウォリアーズの前に幾度となく立ちはだかってきたクリス・ポール。キャリア最大のライバルチームに移籍する日が来るなんて、5年前には誰にも想像できなかったはずだ。
そんなポールが現地7月10日、滞在していたラスベガスの某所でついにウォリアーズの一員として正式に初お披露目。その時の写真をチームの公式Twitterアカウントがツイートしていたのだが、「あまりにも雑過ぎる」などとNBAファンたちの間で話題となった。
問題の一枚がこちら:
初お披露目のユニフォーム写真なのに、裾の部分がシワッシワ!?絶対に誰かが一度“パンツイン”してるやつだよね?現場にアイロンはなかったのだろうか…。
さらに、別の角度からの一枚にはゴミ箱が映り込んでしまうという哀愁ぶり。
クリス・ポールは将来のバスケットボール殿堂入りが確実視されている世代屈指のポイントガード。ウォリアーズに悪気がないのはもちろんわかっているが、レジェンドPGの初お披露目にもう少しましな舞台を用意できなかったものか…。今回の“珍事”を取り上げた米スポーツサイト『SB Nation』の記事の中の一節が印象的だったので、以下に:
「彼はいつか殿堂入りを果たす選手。そんな男がデニーズの従業員休憩室みたいなところに押し込められている。これではCP3ではなく、CP2.5だ」
PGポジションに絶対的エースのステフィン・カリーがいるウォリアーズが、来季にポールをどんな形で起用するのかとても楽しみだ。
ポールはすでに38歳。全盛期ほど動きに切れはないが、テクニックとIQを武器にどのチームでもスターターとして活躍する実力を未だに保持。なにしろ、2005年のNBAデビューから18年のキャリアでまだ1度もサブに降格した経験がない。
ただ、昨季のウォリアーズのスターター(カリー、トンプソン、グリーン、ウィギンス、ルーニー)は、100ポゼッションあたりの得失点差で+21.9点という驚異的な数字を記録。いくらポールが新加入するからと言って、この先発ラインアップを安易に崩すべきではないだろう。
むしろ昨季ウォリーアズに欠けていたのはセカンドユニットのオフェンス力(特にカリーがベンチに下がる時間帯)。もしポールがベンチ出場/バックアップPGの役割を受け入れることができるなら、これまでのチームの弱点が大幅に補強されるに違いない。
▼CP3!!
さらにポールは、ピック&ロールやミッドレンジプルアップなどを軸にした“スタンダードなゲームメイク”をとことん極めた大ベテランPG。そのスキルセットは、カオス的なモーションオフェンスを最大の武器とするウォリアーズに新たな一面をもたらすことだろう。
参考記事:「SB Nation」