レナード不在のスパーズがグリフィン不在のクリッパーズに惨敗
オールスターブレイク明け一発目の試合となった現地18日のサンアントニオ・スパーズ対ロサンゼルス・クリッパーズ戦は、クリッパーズが最初から最後までリードを維持して105-86で圧勝。スパーズの連勝記録が6でストップした。
一体どうしてしまったのか…。いくらカワイ・レナード(左ふくらはぎ負傷)とマヌ・ジノビリが欠場していたとはいえ、あまりにもひどい試合内容だった。今季スパーズの立ち上がりの悪さはほぼ毎度のことだが、この日はスロースタートなんてレベルじゃない。
まず試合開始から9分間でフィールドゴール15本中3本の6得点という悲惨なスタートを切ると、第2Qになっても全く調子が上がらず、その結果わずか34点でハーフタイムに突入。前半34得点は今季スパーズの最低記録となる。ただ一方のクリッパーズも、ターンオーバーを連発(前半だけで13回)するなどミスが多かったため、折り返し時点での点差はわずか8点だった。
▼前半ハイライト
後半に入ってからもなかなかリズムをつかめず、第3Q残り5分30秒でこの日最大の20点ビハインドに陥ったスパーズだったが、そこからボバン・マリヤノヴィッチの投入で流れが変わり、猛反撃を展開。21-10のランで第3Qを終えると、第4Q最初のポゼッションではデイビッド・ウェストがカウント・ワンスローの3点プレーに成功。続いてドライブからシューティングファウルを得たトニー・パーカーがフリースローを決め、点差を5点にまで縮めるカムバックをみせた。
▼ボバン&ウェスト
▼ウェストの第3Qブザービータースリー
ようやく勢いに乗ったスパーズだが、そこからクリス・ポールが覚醒して試合をテイクオーバー。第4Qラスト10分で15得点を挙げるクラッチパフォーマンスを披露し、クリッパーズのリードを再び15点以上に戻して勝負を決めた。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
SAS | 15 | 19 | 29 | 23 | 86 |
LAC | 21 | 21 | 30 | 33 | 105 |
▼CP3
勝利したクリッパーズは、クリス・ポールがゲームハイの28得点、12アシストをマーク。ジャマール・クロフォードが19得点、J.J.・レディックが17得点、デアンドレ・ジョーダンが9得点/17リバウンド/3スティールをそれぞれ記録している。
敗れたスパーズは、チームハイがトニー・パーカーの14得点。他に二桁得点を獲得したのはウェスト(12得点)とラマーカス・オルドリッジ(10得点)のみに終わり、チームのリバウンド数では33-45とクリッパーズに圧倒された。
この日はオールスターブレイクの休みボケもあったのかもしれないが、オルドリッジとダニー・グリーンが強豪チームとの対戦でステップアップできないのは少し気になるところ。またGSW戦やOKC戦と同様、パーカーがディフェンス面でとことん狙われた印象だ。
ボックススコア:「NBA」