クリッパーズがCP3復帰のサンズに快勝、球団史上初となるカンファレンス決勝での白星を獲得
シリーズ0勝2敗からのロサンゼルス・クリッパーズが強い。
マブスとの2021ファーストラウンド第3戦では最大19点ビハインドから大逆転勝利を収め、ジャズとのウェスト準決勝第3戦は26点差の圧勝。そして再び0-2で臨むこととなったフェニックス・サンズとのウェストファイナル第3戦でも、シリーズの流れを大きく変えるような良い勝ち方ができた。
クリッパーズは現地24日、本拠地ステイプルズ・センターで行われたサンズとの第3戦に106-92で快勝し、シリーズ初勝利をゲット。球団史上初となるカンファレンス・ファイナルでの記念すべき初白星をホームで獲得した。
第3戦でのクリッパーズは、1ゴール差の接戦で突入した後半から攻守でギアを上げてサンズを圧倒。後半開始直後でのテレンス・マンの連続得点をきっかけに21-3のランを展開して一気に主導権を握ると、第3Qの最後にはポール・ジョージのハーフコートのブザービーターでリードを二桁に広げ、ピリオドを締め括る。
第4Qでは、中盤にサンズから12-0の猛反撃を仕掛けられ、残り時間7分で6点差に追い上げられたが、そこから今度はレジー・ジャクソンがステップアップして応戦。クリッパーズは8連続得点でカウンターを放ってすぐに二桁リードを取り戻すと、残り90秒にはサンズに白旗を振らせた。
シリーズを1勝2敗としたクリッパーズは、ポール・ジョージが27得点/15リバウンド/8アシスト、レジー・ジャクソンが23得点で活躍。特にジャクソンは、第4Qラスト6分半だけで10得点をあげる見事なクラッチパフォーマンスを見せた。
クリッパーズは他に、先発出場したイビツァ・ズバッツが15得点、16リバウンドで勝利に大貢献。パトリック・ビバリーはデビン・ブッカーの守備で奮闘し、テレンス・マンは第3Q序盤に8連続得点をあげてチームを勢いづけた。
これでクリッパーズは、僅差での第1~第2戦敗北から第3戦に快勝。シリーズのパターンが、第1ラウンド/セミファイナルとほぼ同じになっている。カワイ・レナードの復帰については全く目途が立っていないが、エース不在でも戦えることを十分に証明できた試合だったと思う。
キャメロン・ペインが負傷
一方で敗れたサンズは、デアンドレ・エイトンがチームハイ18得点、クリス・ポールが15得点/12アシストをマーク。コロナウイルスのプロトコルから復帰したポールと、前の試合で鼻を骨折したデビン・ブッカーのオールスターコンビは、2人の合計でFG40本中10本と不調で、チームに20得点を超えた選手が1人もいなかった。
さらにこの日は、シリーズ最初の2試合で大活躍した控えPGのキャメロン・ペインが第1Qに足首負傷で途中退場。怪我の詳細は今のところ不明だが、離脱が長引くならサンズにとって大打撃だ。
クリッパーズとサンズのシリーズ第4戦は、現地26日にロサンゼルスで行われる。
ボックススコア:「NBA」