【Greatness】レブロンとジョーダンのプレーオフキャリアを比較してみる
今回で5季連続、キャリア6度目のイースタンカンファレンス制覇を達成したクリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェイムス。ファイナル出場回数で、ついに元シカゴ・ブルズのマイケル・ジョーダンと並んだ。
以下に、新旧バスケットボール・レジェンドのプレーオフキャリアを比較してみる。
プレーオフ
年齢 | レブロン (W-L) |
ジョーダン (W-L) |
21 | 第2ラウンド (7-6) |
第1ラウンド (1-3) |
22 | ファイナル (12-8) |
第1ラウンド (0-3) |
23 | 第2ラウンド (7-6) |
第1ラウンド (0-3) |
24 | カンファレンス決勝 (10-4) |
第2ラウンド (4-6) |
25 | 第2ラウンド (6-5) |
カンファレンス決勝 (9-8) |
26 | ファイナル (14-7) |
カンファレンス決勝 (10-6) |
27 | 優勝 (16-7) |
優勝 (15-2) |
28 | 優勝 (16-7) |
優勝 (15-2) |
29 | ファイナル (13-7) |
優勝 (15-4) |
30 | ファイナルor優勝 (12-2) |
引退 |
31 | ? | 第2ラウンド (5-5) |
32 | ? | 優勝 (15-3) |
33 | ? | 優勝 (15-4) |
34 | ? | 優勝 (15-6) |
2人ともプレーオフ初出場から6シーズンは優勝なし。7回目の挑戦で初めてチャンピョンシップを勝ち取った。
ファイナルの成績は、ジョーダンが6勝0敗、レブロンが2勝3敗。それぞれ1位シードでのプレーオフ進出は、ジョーダンが5回、レブロンが3回となっている。
プレーオフ勝率
レブロン | ジョーダン | |
出場回数 | 10 | 13 |
試合数 | 172 | 179 |
勝 | 113 | 119 |
敗 | 59 | 60 |
勝率 | 65.7% | 66.5% |
プレーオフの成績は、レブロンがジョーダンよりも勝ち数6つ、負け数1つ少ない。もし今年のファイナルが第7戦に突入すれば、レブロンはプレーオフ10シーズン目にして早くも通算試合数でジョーダンと並ぶ。
※レブロンとジョーダンの時代ではプレーオフ第1ラウンドのシステムが異なる。昔はベストオブ5(5戦3勝制)だったが、2003年以降はベストオブ7(7戦4勝制)に変更された。
プレーオフハイライト
▼レブロン・ジェイムス
▼マイケル・ジョーダン
プレーオフスタッツ
平均 | レブロン | ジョーダン |
出場時間 | 42.4分 | 41.8分 |
得点 | 27.9 | 33.4 |
アシスト | 6.6 | 5.7 |
リバウンド | 8.6 | 6.4 |
スティール | 1.7 | 2.1 |
ブロック | 0.9 | 0.9 |
FG成功率 | 47.7% | 48.7% |
3P成功率 | 31.9% | 33.2% |
FT成功率 | 75.5% | 82.8% |
ターンオーバー | 3.5 | 3.1 |
PER | 27.5 | 28.6 |
アシストとリバウンドはレブロンが上だが、得点力は圧倒的にジョーダンが優っている。13回のポストシーズン、179試合を通して33.4得点を平均できたというのは異常だ。
なお、プレーオフのキャリア平均で30点以上を記録した選手は、NBA史上ジョーダンしかいない。
▼プレーオフキャリア平均得点トップ5
得点 | 試合数 | |
M.ジョーダン | 33.4 | 179 |
A.アイバーソン | 29.7 | 71 |
J.ウェスト | 29.1 | 153 |
K.デュラント | 28.9 | 73 |
L.ジェイムス | 27.9 | 172 |
コンペティション
上の画像は、各選手がプレーオフでシーズン50勝以上のチームを破った回数(今季含む)。ジョーダンが20回で、レブロンが7回。近年のイースタンカンファレンスは史上最低レベルの競争率なので、レブロンの場合は50勝を超えるチームと戦える機会自体が極めて少なかった。
- レブロンがプレーオフキャリアで破った50勝超えチーム:
2015ホークス、2015ブルズ、2014ペイサーズ、2013スパーズ、2011セルティックス、2011ブルズ、2007ピストンズ
(※2012年にヒートが下したペイサーズおよびサンダーは、勝率61%以上で本来なら50勝を超える可能性が高いチームだったが、ロックアウトシーズンで試合数が少なかったため、ここではカウントしていない)
レブロンが初めてプレーオフに出た2006年から2015年の10シーズンで、イーストから50勝以上を記録したのはわずか27チーム。反対に同時期のウェストは、その2倍の55チームだった。
それにしても、コービー・ブライアントの24回という数字は凄い。特にレイカーズが最後に優勝した2010年とファイナルまで進んだ2008年は、第1ラウンドからすべての対戦相手がシーズン50勝以上の強敵だった。
Image by Keith Allison/Flickr
参考記事:「Reddit」