クリス・ポールが再びハムストリングを負傷
ようやく軌道に乗り始めていたヒューストン・ロケッツに再びブレーキがかかりそうな予感…。
現地20日、ヒューストン・ロケッツのクリス・ポールがアメリカンエアラインズ・アリーナで行なわれたマイアミ・ヒート戦で左足のハムストリングを負傷し、試合を途中退場。怪我の詳細は今のところ不明だが、ロケッツのマイク・ダントーニHCによれば「しばらく離脱するだろう」とのことだ。ポールは21日にMRI検査を予定している。
ポールが負傷したのは第2Q中盤。ドリブルのコントロールを失ってボールを追いかけようとした際に左ハムストリングを痛めたらしく、太もも裏を押さえながらすぐにロッカールームへと引き下がり、そのまま試合には戻らなかった。
この日のロケッツは第1Qを33-21で上回って先手を取ったが、ポールの離脱、そして2夜連続試合の疲れもあったのか、第2Q中盤あたりから失速。それでもジェイムス・ハーデンが35得点、12アシストのダブルダブルで奮闘し、第4Q序盤の11点ビハインドから接戦に持ち込んだが、勝利にはあと一歩届かなかった。
昨季レギュラーシーズンでは、ポールが欠場した24試合を15勝9敗の好成績で乗り切ったロケッツだったが、今季は5試合で全敗。昨季はポール不在時に、エリック・ゴードンが“第2のスター”役を立派に務めていたが、今季は28試合でFG成功率37.1%、スリー成功率30.1%と精彩を欠いている。
なお昨季プレイオフでのポールは、3勝2敗の王手で迎えたウォリアーズとのシリーズの天王山で、今回とは反対の右ハムストリングを負傷。ポールのNBAキャリアで最も重要な試合ともいえるカンファレンスファイナル第6戦と第7戦をサイドラインから見守ることとなった。
一方のヒートは、ロケッツの連勝を5で止めると同時に、自身の連勝を3に更新。ジョシュ・リチャードソンが22得点、7アシスト、6リバウンドでオールラウンドに活躍した他、ハッサン・ホワイトサイドが9得点、17リバウンドをあげている。
直近10試合で7勝3敗を記録し、イースト8位タイまで浮上と、徐々に調子を上げていたヒートだが、先発PGのゴラン・ドラギッチが膝の手術により2カ月ほど戦線離脱することが決定。球団のレジェンドであるドウェイン・ウェイドのラストシーズンでプレイオフ進出を目指したいところだが、今後も厳しい戦いが続きそうだ。
参考記事:「ESPN」