クリス・ポールが正念場でステップアップ、ラスト5分間に13得点
オクラホマシティ・サンダーが再び第4Qの接戦を制し、2019年最後のホームゲームを白星で飾った。
サンダーは現地12月31日、本拠地チェサピーク・エナジー・アリーナでウェスト5位のダラス・マーベリックスと対戦。クリス・ポールが正念場で大ベテランの勝負強さを発揮し、サンダーを106-101での勝利に導いた。
最初の3ピリオド半を通してわずか4得点に封じ込められていたこの日のポールは、第4Q残り5分を切ったところでフロアに戻ると、そこから試合をテイクオーバーして失速気味だったサンダーオフェンスを牽引。ラスト5分間で13得点を獲得し、ルカ・ドンチッチとの終盤の一騎打ちを制する。
▼OKCは残り3分の7点差から逆転
連勝を3に伸ばしたサンダーは、ダニーロ・ガリナリとデニス・シュルーダーがそれぞれ20得点、シェイ・ギルジアス・アレクサンダーが19得点、ポールが17得点/7アシストを獲得。
絶好調の12月
オフシーズンにラッセル・ウェストブルックとポール・ジョージのスター2人を放出し、一からの再建突入かとの見方も強かった今季サンダー。開幕15試合では5勝10敗と低迷していたが、11月下旬あたりからチームが上手く噛み合い始め(スティーブン・アダムスの復調もあり)、見事にシーズンを好転させている。
特に12月は調子が良く、月間15試合ではマイアミ・ヒートと並んでリーグ3位となる11勝4敗の好成績を記録。ウェスト13位から7位にまで一気に順位を駆け上がっている。その間に二桁点差で圧勝した試合は2~3回しかなかったが、ゲーム終盤の粘り強さで多くの接戦をものにした。
NBA.comのクラッチタイムデータによると、今季サンダーは5点差以内で第4Q残り5分に突入した試合で15勝10敗。
リーダーのクリス・ポールはマブスとの試合後、「このリーグにおける真の強豪チームというのは、試合最後の4~5分間にスイッチを入れられるチームのこと。今夜の僕たちはそれができた。試合を通して勢いを維持する手段を見つけなければならないが、最近のチームの出来には満足しているよ」とコメントしている。
一方で、クリスタプス・ポルジンギスとティム・ハーダウェイJr.のスターター2人が欠場していたマブス(21勝12敗)は、ルカ・ドンチッチがゲームハイの35得点、10リバウンド、7アシストをマーク。ドライブからのカウント・ワンスローなどペイントエリア内で効率良く得点をあげて上々のスタッツを記録したものの、スリー16本中3本成功と外のショットが壊滅的だった。
ドンチッチの他は、マキシ・クレバーが14得点/14リバウンド、ドワイト・パウエルが11得点で奮闘。二桁得点に達したのは3選手のみに終わった。
ボックススコア:「NBA」