ステファン・カリーとポール・ジョージが11月のプレーヤーズ・オブ・ザ・マンス
インディアナ・ペイサーズのポール・ジョージとゴールデンステイト・ウォリアーズのステファン・カリーが、2015-16シーズン10月~11月のプレーヤーズ・オブ・ザ・マンス(月間最優秀選手)に選出された。それぞれキャリア通算でジョージが2度目、カリーが3度目の受賞となる。
ジョージは10月と11月に行われた16試合で27.2得点、8.1リバウンド、4.4アシストを平均。スリーポイント成功率は、112本中51本の45.5%だ。3連敗でシーズンをスタートしたペイサーズだが、ジョージの大活躍により11月の13試合で11勝をあげ、12月4日の時点での成績をイースト3位の12勝6敗としている。
11月24日のウィザーズ戦では、8本中7本のスリーを沈めてシーズンハイの40得点を記録。今季はすでに6試合で30得点以上を獲得しており、11月4日から12月2日にかけて13試合連続で20得点以上を挙げた(キャリア最長)。
▼PG40得点
「ジョージは最初の3試合で素晴らしいプレーができなかった。そこで我々は彼を正しく起用する方法を見つけ出そうとした。スモールラインアップでどのように使うべきか、ビッグラインアップではどうするべきか。ちょうどいいバランスを見つけることができたと思う」
– フランク・ボーゲルHC
今季ペイサーズの「100ポゼッションあたりの得失点差」をみると、ジョージがフロアにいる時間帯は+9.5点を記録しているが、反対にジョージがベンチにいる時間帯は-5.5点に転落している。
何が凄いって、シーズンほぼ全休の悲惨な骨折を経験したにもかかわらず、その翌年に完全復活を遂げるだけでなく、怪我前の自分を遥かに上回っているところだ。これほど見事なカムバックはあまり記憶にない。
P.ジョージ | 2013-14 | 2015-16 |
得点 | 21.7 | 26.5 |
アシスト | 3.5 | 4.3 |
リバウンド | 6.8 | 8.2 |
FG% | 42.4% | 44.4% |
3P% | 36.2% | 43.1% |
カリーは、同時期の19試合でリーグ首位の平均31.6得点、6.0アシスト、5.2リバウンドを記録。ウォリアーズを開幕19連勝へと導いた。
10月31日のペリカンズ戦でマークした今季リーグ最多の53得点を含め、シーズン20試合中6試合で40得点以上を獲得。スリー成功数はすでに102本に到達している。
▼カリー、53得点
今季のカリーは歴代屈指レベルの好シーズンを送っている。シューティングパフォーマンスはFG成功率52.4%、3P成功率45.9%、フリースロー成功率94.3%で、史上6選手しか達成していない「50–40–90」(1シーズンを通してFG50%/3P40%/FT90%以上)の仲間入りを果たしそうな勢いだ。
カリーが恐ろしいのは、外のシューティングだけじゃないところ。リストリクテッドエリア(ゴール下1.22m以内)のFG成功率では、スラッシャーとして知られるトニー・パーカー(60.8%)やジェイムス・ハーデン(59.6%)、さらには1流ビッグのブレイク・グリフィン(67.7%)やアンソニー・デイビス(68.1%)を上回る68.8%を記録している。さすがにこれはズルい。
またカリーは、今季20試合中6試合で第4Qをプレーしていないため、平均出場時間は34.4分にとどまっている。にもかかわらず、平均得点がリーグ1位の32.0得点。これは異常事態だ。Basketball Referenceのデータによると、そもそもシーズン平均出場時間35分以下で平均30得点以上を記録した選手は、今季のカリーを除いて過去に1人もいない。
▼ステフ、オフェンスハイライト
シュートアテンプト数が大幅に増加したことで、アシスト数は過去2シーズンよりも下がっているが、スティールとリバウンドではキャリアハイを平均している。
参考記事:「NBA」